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ベアーズに敗れた49ersのQBランス、「整えるべき点は多くある」

2022年09月12日(月) 11:25


サンフランシスコ・49ersのトレイ・ランス【AP Photo/Nam Y. Huh】

トレイ・ランスはNFLの先発クオーターバック(QB)として生きることがいかに大変かを早くも実感している。

現地11日(日)に19対10で敗れたシカゴ・ベアーズ戦で、初めてサンフランシスコ・49ersのリーダーとして先発したランスだが、この試合では良い面よりも悪い面の方が目立っていた。2年目のQBはキャリア3回目の先発で潜在能力を発揮したにもかかわらず、当然のごとく批判の矢面に立たされている。

試合に敗れた後、ランスはすぐさま自発的に自らのミスをすべて列挙した。

チーム公式サイトによると、ランスは「俺たちはあまりにも多くのミスをしてしまった。ディフェンスのおかげで持ちこたえられた」と語ったという。「エンドゾーンでは(タイトエンド/TE)タイラー・クロフトに対して大きなミスをしてしまった。完ぺきなボールを投げようとしたけど、彼はワイドオープンになっていたから、そのまま彼に投げるべきだった。ターンオーバーを喫し、サックを受け、フィールドゴール圏外に追いやられてしまった。第3ダウンで(ワイドレシーバー/WR)ディーボ・サミュエルを逃すべきじゃなかったし、別の第3ダウンでも(WR)ジャワン・ジェニングスへのパスを失敗した――とにかくミスが多すぎた」

もちろん、シカゴの雨天は22歳のランスにとって厳しい状況であり、ランスはパス28回中13回成功、164ヤード、タッチダウンなし、インターセプト1回という成績で試合を終えている。しかし、ランスはこの試合の最も重要な場面で最大の失敗をおかした。

3点差で第4クオーターを迎えて試合終了まであと約10分というところで、ランスはミッドフィールド付近でジェニングスを狙ったパスを投げている。ベアーズのセーフティ(S)エディ・ジャクソンはこのプレーを完ぺきに読み、ミッドフィールドで楽々とインターセプトを決めた。その後、ベアーズは優位性を保つためにタッチダウンしているが、3点のリードで十分だっただろう。

49ersは試合終了までに2回ボールを取り戻したものの、ランスはそれらのポゼッションでかき集めることができたのは42ヤードだけだった。ランスは第4クオーターでインターセプト1回を喫し、他の2回のドライブはいずれもファーストダウンを更新できずに終わったため、49ersは3回のドライブすべてで相手にボールを奪われている。

ランスは素晴らしい投球をいくつか見せた上に、キャリー13回で54ランヤードを稼いでこの日を締めくくった。とはいえ、昨季を6勝11敗で終えたベアーズに負けたことは、昨季にNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップゲームに進出した49ersの標準レベルとは言えない。

ランスが自分のミスを認めながらも、最後にはすべてを前向きにとらえていたのは称賛に値するだろう。

「確かに整えるべき点は多くある」とコメントしたランスは「でも、俺は興奮しているんだ。まだ前を向いている。次の週に向けて準備するのが楽しみだ」と続けた。

【RA】