ニュース

自分たちに何度も苦しめられたとパッカーズQBロジャース

2022年09月12日(月) 15:33


グリーンベイ・パッカーズのアーロン・ロジャース【AP Photo/Abbie Parr】

グリーンベイ・パッカーズのヘッドコーチ(HC)マット・ラフルアーはシーズン第1週でチームが見せた振るわぬパフォーマンスという剣に倒れた。しかし、クオーターバック(QB)アーロン・ロジャースは23対7でミネソタ・バイキングスに敗れた後も、忍耐を説いている。

ラフルアーHCはこのゲームでのプレーコーラーとしての自身のパフォーマンスについて、率直な評価を下した。この試合でパッカーズはパスアテンプト平均6.7ヤードにとどまっており、ある生産的なユニット――ランゲーム――から離れるのは早すぎたようだ。

「明らかに、とても良いとはいえなかった。それは私を筆頭にだ。私がチームにもっと良いプランを準備し、彼らの体勢を整えなければならない」とラフルアーHCは話している。

ラフルアーHCは攻撃の采配について、さらに自身に批判を向けた。

「アーロン・ジョーンズがタッチ8回で試合を終えるなど、まったく十分ではない」とラフルアーHCはコメントした。

しかし、パッカーズが攻撃面で最初から苦戦している様子にサイドラインで目に見えて怒っていたロジャースは、試合が終わる頃には気持ちがやや落ち着いていたようだ。

「今日の俺たちにはたくさんのチャンスがあった。(バイキングスの)守備陣から何も奪えなかったのに、俺自身を含めて、俺たちは自分たちを何度も苦しめた。7(ポイント)以上稼ぐチャンスは何度もあった」とロジャースは話している。

両者が言うことにはそれぞれ真実がある。ラフルアーHCはほとんどが輝かしい記録に満ちたパッカーズでのキャリアの中で、もっと優れたゲームプランを組み立ててきた。しかし、今回のコールシートについては、はまっていなかったのは確かだ。

パッカーズは消極的で、序盤に何度か試した以外は、バイキングスのセカンダリーを積極的に攻めようとはしなかった。それは一部にはオフェンシブラインがかなり打ち負かされていたことに起因するだろう。

しかし、最高のプレーメーカーの2人であるランニングバック(RB)のジョーンズやA.J.ディロンから遠ざかったのが裏目に出た。2人は合わせてタッチ23回にとどまった。現実的には、その数字は20よりも、40に近くなければならないのだ。

ロジャースもその点に同意している。だが、同時にロジャースは一番大事なときに今ひとつのパフォーマンスに終わった試合からも、明るい要素を見出している。

「このリーグで勝つのは大変なことだ。何度も邪魔されたときに勝つのは、もちろん難しい。自分たちにはいくつか良いこともあったと感じている。ジョンジーやディロンのタッチをもっと増やさなければいけないかもしれない」

一方で、ロジャースは理想からはるか遠かった部分についても指摘した。

「境界近くでたくさんのミスをしたし、いくつかのスローもミスした。いろいろなところで整えなければならない」

ただし、彼はある部分に注意を向けているかもしれない。パッカーズが開幕週に苦戦するのは初めてのことではない。彼らは1年前にニューオーリンズ・セインツとの試合を38対3で落とし、獲得ヤードは229ヤード、ファーストダウンは14回。今年よりもっと悪い数字だった。

パッカーズは次の試合では勝ち、13勝4敗でシーズンを終え、ロジャースは2年連続でNFLのMVPに選ばれるかもしれない。シーズン第1週で悪いことが起きても、それがあっという間に洗い流されることもある。

とは言え、その時のチームにはワイドレシーバー(WR)デイバント・アダムスがいた。アダムスがラスベガス・レイダースでの初戦でキャッチ10回、141ヤード、タッチダウン1回と忙しく働いている間、パッカーズのワイドレシーバーたちは合わせてキャッチ12回、120ヤードにとどまった。また、その数字の多くが17ポイント差になった後で記録されたものだ。

新人WRクリスチャン・ワトソンが序盤に落としたパスは、75ヤードのタッチダウンパスになり、この日の流れを決定していたかもしれなかった。

「ドロップは起こるものだし、それもゲームの一部さ」とロジャースは言う。

「自分たちを傷つけるから、メンタル的にとどめちゃいけないことだ」

おそらく、ラフルアーHCは2年連続でプレシーズンに先発メンバーを出さなかったという決断を再考することだろう。昨年にそれを敢行したのは一つの考え方だが、大きく変わったユニットで同じアプローチを取るのはまた別のことだ。

「そこに出ていってから準備が足りていないように見えるのは2年連続のことだ」と言うラフルアーHCは「間違いなく、われわれ全員が内側を見つめるだろうし、必要な修正を行っていく」と続けた。

こういった修正は早ければパッカーズが1勝0敗のシカゴ・ベアーズを本拠に迎える9月18日(日)には実施されている。ロジャースが最近のベアーズとの試合で何をしてきたかは振り返る価値があるだろう。

その流れが続けば、たとえこの日曜日の結果が悪くても、スロースタートを切った1年前と同じようにパッカーズは問題なく歩んでいくはずだ。

【A】