元チーフスアシスタントコーチ、ブリット・リードが自身の事故の責任を認める
2022年09月13日(火) 11:10カンザスシティ・チーフスの元アシスタントコーチ、ブリット・リードは12日(月)、2021年の事故に起因する重篤な身体的損傷をもたらす飲酒運転の重罪を認めた。この事故は、リードのピックアップトラックが進入ランプ近くで停車中の車2台に衝突し、5歳の女児に重症を負わせたものだ。
チーフスのヘッドコーチ(HC)アンディ・リードの37歳の息子であるブリットの公判は、9月26日(月)に行われる予定だった。ブリット・リードは最大7年の禁固刑の可能性に直面していたが、今回の司法取引により、最大4年となることが判明している。彼はカンザスシティのジャクソン郡巡回裁判所で司法取引を行った。判決は10月28日(金)に下される予定だ。
チャールズ・マッケンジー巡回裁判所判事は司法取引を理解しているかを確認するためにリードに質問しながら、リードには短期間服役した後、素行が良好と認められれば保護観察に入る可能性があると述べた。
捜査当局によると、2021年2月4日、アローヘッド・スタジアム近くのI-435号線の進入ランプでリードのピックアップトラックが車に衝突したとき、リードは酒に酔っていて時速約84マイル(時速135㎞)で走行していたという。
衝突した車の1台にいた少女アリエル・ヤングちゃんは外傷性脳損傷を負った。この事故では、リードを含む6人が負傷した。
月曜日の法廷で、リードは事故当日の夜に飲酒していたことを認めた。
リードは「自分のしたことを本当に後悔している。私は大きな間違いを犯した。家族に謝りたい。誰も傷つけるつもりはなかった」と話した。
少女の家族の代理人であるトム・ポルト弁護士は、司法取引に反対していると述べた。
ポルト氏は「今回の犯罪の5人の被害者は、検察官が法律で許される最大限の刑を求めないことに憤慨している。被告人は5歳の少女を昏睡状態にし、他の3人に重傷を負わせた重犯である」と主張した。
裁判資料によると、事故現場に到着したカンザスシティの警察官は、現場からアルコールの臭いがし、リードの目が充血していたと報告している。警察によると、事故から2時間後のリードの血中アルコール濃度は、法定限度が0.08だったのに対して0.113だったという。
衝突した車のうち1台はバッテリー切れで停車しており、2台目は助けに来た少女の母親が所有していた。
チーフスは昨年11月、彼女の継続的な治療費などを支払うことで少女の家族と合意した。
リードは事故の後、負傷した鼠径(そけい)部の緊急手術を受けた。チーフスはリードを休職させ、リードはその後契約終了を認められて退団している。
記事提供:『The Associated Press(AP通信)』
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