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シーズン初戦の敗北後、チームを批判し続ける者に不満を抱えるジェッツHCサラー

2022年09月13日(火) 11:17

ニューヨーク・ジェッツのロバート・サラーHC【Aaron M. Sprecher via AP】

現地11日(日)にニューヨーク・ジェッツが24対9でボルティモア・レイブンズに敗れた後、ニューヨークでは批判の嵐が起こっているが、ヘッドコーチ(HC)ロバート・サラーはそれを聞きたくないようだ。

サラーHCは月曜日、シーズン初戦後にチームを疑う声が上がっていることに対して不満を表明し、それが間違っていることを証明するために全力を尽くしている。また、彼は誰が疑念を抱いているのか、メモをとっているようだ。

月曜日に『Zoom(ズーム)』を介して報道陣に「毎日、毎日、積み重ねていたら、これはうまくいくぞと実感するはずだ。そうなれば映像にも表れてくるだろうから本当にクールだ」と語ったサラーHCは次のように続けている。「そして、それが実現するのは分かっているし、私たちが何もする気がないとばかにし続けてくる人たち全員のレシートをとっている」

「レシートをとっているから、すべてが終わったら、喜んで皆さんにお見せする」

サラーHCは映像を見直したときに確認したポジティブな点を評価した上で、否定的な意見に不満を抱いている。チームのスピードとアグレッシブさ、とりわけ守備陣のそれに満足しているサラーHCは、シーズン初戦での失敗を糧にしてチームがより良くなっていくと信じており、こう強調した。

「私の見解では、私たちは惨敗したのではない。負けたのだ。この2つは完全に別物だ」

ジェッツはレイブンズ戦でいくつかのミス、ペナルティ、そして精彩を欠くオフェンシブラインのプレーが原因でオフェンスのリズムをつかめず、序盤から苦戦を強いられていた。攻撃陣のさえないプレーは、クオーターバック(QB)ラマー・ジャクソン率いるレイブンズに対して行った素晴らしいディフェンスを台無しにしている。試合後半を迎えるにあたり、ディフェンスがうまく相手を抑えていたにもかかわらず、オフェンスの不調は第3クオーターまで続き、ジェッツは2回のポゼッションでわずか13ヤードしか獲得できず、ジャクソンとレイブンズは疲れ果てているジェッツ守備陣を攻略することができた。最終局面を迎える前に、ジェッツは24対3というどうにもならない大差をつけられていた。

QBジョー・フラッコは307ヤード、タッチダウン1回、インターセプト1回を記録。しかし、その結果に行きつくまでに59回のパスアテンプトを要している。また、そのほとんどは、ディフェンスに対抗できるようになり、試合終了まで残り1分のところでようやくエンドゾーンに到達した第4クオーターに記録したものだった。

そのような苦戦の中で、メットライフ・スタジアムではQBマイク・ホワイトを求める掛け声が響きわたり、サラーHCは月曜日にジェッツのQB事情に言及することを余儀なくされている。

「今のところ、ジョーが先発クオーターバックだ。ジョーが務める可能性が高いが、どのポジションでも毎週、ドアは開かれている」とサラーHCはコメントした。

QBザック・ウィルソン、オフェンシブタックル(OT)マカイ・ベクトン、そしてベクトンの代役を務めるはずだったOTデュアン・ブラウンがシーズン初戦前に相次いでケガに見舞われたため、ジェッツは当然、2022年シーズンに逆境を乗り越えなければならない。このような重要な選手を失うことは、いかなるコーチにとっても問題だろう。

とはいえ、結局のところ、ジェッツは日曜日の結果を受けて4年連続でシーズン初戦に敗れたことになり、それが信頼感の欠如に拍車をかけているのは確かだ。最後にプレーオフに進出してから11シーズンが経っており、サラーHCは敗北が続くことがいかに街を苛立たせているかも認識している。彼はただ、少しだけ信じてほしいと願っているのだ。

サラーHCは「極度に疲れさせるものだ。コーチ陣も、オーナーも、敗者のことを書き続けるあなた方も、ファンも、みんなが疲れ果ててしまう」と話している。「負けたい人などいない。これをいかに早く加速させるかは、コーチである私たちにかかっている。また、彼らがより長く、必要なプレーができるようにするために、今ある知識をいかに促進させられるかは、組織としての私たちの責任だ。だから、常にプロセスを加速させることを試みてすぐに勝てるようにしたい。本当にそうしたい。だから、私たちはそれに不満を感じている。まだ長期間プレーして見せているわけではない。私たちは勝ちたい。今すぐ勝ちたいのだ」

「将来に関するでたらめを信じ込ませられるほど悪いことはない。誰もが今すぐ欲しいと思っている。インスタントコーヒーの時代だ。しかし、同時に、私たちは努力し続けている。その結果、彼らがより良くなることを私は知っている」

【RA】