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キャリア史上最高ヤードを記録してパッカーズを圧倒したバイキングスWRジェファーソン

2022年09月13日(火) 13:56

ミネソタ・バイキングスのジャスティン・ジェファーソン【AP Photo/Abbie Parr】

ミネソタ・バイキングスは現地11日(日)に地区ライバルのグリーンベイ・パッカーズに23対7で圧勝した。試合の前半でワイドレシーバー(WR)ジャスティン・ジェファーソンが2度目のタッチダウンを決めたとき、バイキングスファンからは“M-V-P”というコールが巻き起こっている。

もし、ワイドレシーバーがNFLのMVPを受賞するなら、日曜日のジェファーソンのような形でシーズンのスタートを切る必要があるだろう。

まさに誰にも止められない状態になっていたジェファーソンは、キャッチ9回でキャリアハイの184ヤードを稼ぎ、タッチダウン2回を記録した。

『Star Tribune(スター・トリビューン)』によると、ジェファーソンは「今日は朝起きたときから子どもに戻ったような気持ちになっていて、特にこういうライバル関係ということもあって試合が楽しみだった。こういうビッグゲームが生きがいだから、こんなスタートを切れてうれしい」と語ったという。

日曜日の爆発的な活躍により、ジェファーソンのキャリア通算レシーブ数は205回に到達した。ジェファーソンは200回の大台に乗せるのにわずか34試合しか要しておらず、NFL史上4番目に速いスピードで達成している。これまでにフリーエージェント(FA)のWRオデル・ベッカムが30試合、ニューオーリンズ・セインツのWRマイケル・トーマスが32試合、同じくセインツのWRジャービス・ランドリーが33試合でこれを成し遂げた。

ジェファーソンはこれまでに15試合で100レシーブヤード以上をマークしており、2020年以降ではロサンゼルス・ラムズのWRクーパー・カップに並んで2番目に多い。最も多いのはラスベガス・レイダースのWRデイバント・アダムスで16試合だ。

この爆発的なワイドアウトはあらゆる角度からパッカーズのディフェンシブバック(DB)を苦しめ、四方八方でオープンになっていた。

バイキングスは攻撃陣の才能を引き出すためにケビン・オコンネルをヘッドコーチ(HC)として採用。その成果はシーズン初戦にあらわれており、ジェファーソンはフォーメーションのあちこちに移動して、マッチアップで優位に立っている。ワイドに41回、スロットに12回、バックフィールドに2回、タイトに1回配置されたジェファーソンは、7回のプレーでモーションし、これらのスナップで4回のパスをキャッチした。

「モーションも、単にフィールド全体を見渡すのも間違いなく好きだ。これからもっとやるようになるのは間違いないだろうな」とジェファーソンは話している。

パッカーズからすれば、日曜日の作戦は大失敗だった。フィールド上の最高のプレーヤーに、どういうわけか何度もワイドオープンになってビッグプレーに次ぐビッグプレーを生み出すチャンスを与えてしまったのだ。

パッカーズのコーナーバック(CB)ジャイア・アレクサンダーは試合に敗れた後、ロッカールームで今回の計画に腹を立てている。

『Packers News(パッカーズ・ニュース)』によれば、アレクサンダーは「18(ジェファーソン)に勝たせないというのがゲームプランだった。なんで俺が彼をカバーしなかったのか、それは自分の判断じゃない。俺のプレーを見ていた人は俺がそうしたいと思っていたのを分かっているはずだ」とコメントしたという。

2022年シーズンにこのオフェンスと対峙(たいじ)するとき、ジェファーソンによって混乱させられるセカンダリーはパッカーズの後にも確実に出てくるだろう。

【RA】