RBマカフリーのタッチ数よりケガの回復を重視するパンサーズ
2022年09月15日(木) 11:59シーズン第1週でカロライナ・パンサーズのランニングバック(RB)クリスチャン・マカフリーはまったく活用されていなかった。
第1週の試合でパンサーズのオフェンスがランとパスを合わせて261ヤードを稼いだ中、マカフリーはタッチ14回で57ヤードとタッチダウン1回しか記録していない。この日はブラウンズがランヤード数で圧倒し、54ヤードのパンサーズに対して217ヤードをマークしている。マカフリーは1レシーブあたり平均6ヤードしか稼げず、パスをキャッチした直後にブラウンズのディフェンスに止められることが多かった。
スター選手であり、パンサーズのオフェンスの要でもあるマカフリーとしてはどう考えても十分な生産量とは言えない。それでも、ヘッドコーチ(HC)のマット・ルールはマカフリーへのアプローチを懸念していないようだ。
ルールHCはマカフリーの負担について、「どんな数字でも必ず疑問を呈する者がいる」と現地14日(水)に『Associated Press(AP通信)』のスティーブ・リードに話している。
マカフリーのこととなるとパンサーズが慎重になるのも無理はなく、度重なるケガに見舞われた2シーズンを送ってきた彼は、回復期間として水曜日もオフを取っている。これは、シーズンを妨害する新たなケガを防ぐための長期的な計画の一部であり、パンサーズはトレーニングキャンプからシーズンに入ってからもその計画に従っている。マカフリー自身も「全力で回復すること」に焦点を当てていると8月上旬に記者たちに話していた。
マカフリーはハードワーカーとして知られ、過剰なトレーニングが原因で不安定な状態で2020年のシーズンを迎えた。2021年シーズンに向けてはそのやり方を調整したものの、またしてもケガに悩まされ、その年のほとんどを棒に振ってしまった。今回、マカフリーとパンサーズは回復に向けた努力に一層力を入れている。
これは賢明な判断と言えるが、チームにとってはバランスを取ることが課題となる。試合を決定づけるようなプレーを生み出す才能を持つマカフリーは、たった数回のビッグプレーで試合の流れを引き寄せることがオフェンスの中で期待されている。だが、そのための機会を得るにはフィールドに出ている時間を十分に確保しなければならない。
パンサーズはマカフリーの健康を維持しながら、いかにしてゲームプランに彼を適切に参加させるかを考えなければならないようだ。シーズン第1週のアプローチは決して満足のいくものではなかったが、まだ16試合残っている。マカフリーはこれから重要な役割をたっぷりと果たしてくれることだろう。
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