“試合を決めたい”気持ちのせいでターンオーバーを有効活用できなかったとスティーラーズQBトゥルビスキー
2022年09月16日(金) 12:23シーズン第1週、ピッツバーグ・スティーラーズにはターンオーバーによるポゼッションが早く、頻繁に来たが、得点はついてこなかった。
ターンオーバーの機会を最大限生かし、チームを助けることを使命とされたクオーターバック(QB)のミッチェル・トゥルビスキーは、貴重な得点機会を得たときこそ良いプレーをしなければいけないことを知っている。アウトサイドラインバッカー(OLB)T.J.ワットが次の1カ月間欠場することになり、ターンオーバーによって得られる利益が少なくなる中、スティーラーズには得点機会を浪費する余裕がない。
トゥルビスキーは現地14日(水)、『ESPN』に「ディフェンスがうまくいってターンオーバーを獲得してくれるときは、より慎重にボールを扱っていきたいが、試合を決めたいという気持ちを持っているせいで、その攻撃的な考えがチームをうまくいかなくし、慎重にプレーできなくさせてしまうんだ」と話した。
前半で4回ものターンオーバーを許したのにもかかわらず、シンシナティ・ベンガルズはその影響を最小限にとどめ、わずか11点差でハーフタイムに入った。影響を最小限に抑えたベンガルズは、ジョー・バロウに逆転への道筋を残したように思えたが、勝利目前でのポイントアフタータッチダウンに失敗して敗北。スティーラーズはオーバータイムで勝利したが、それは両チームのキッカー(K)がフィールドゴールを失敗した後だった。
少なくとも今日のNFLの状況では、今後の試合はスティーラーズの思う通りには行かないだろう。試合の責任は、38回中21回のパスを通し、194ヤードとタッチダウン1回を記録したものの、チームの得点機会を最大限に活用するような効果的なボールさばきができなかったトゥルビスキーの肩に乗っている。
トゥルビスキーは「ディフェンスがターンオーバーを獲得してくれた時は、それを得点に結びつけないといけない。それが俺の考え方だ。それこそが俺たちがボールを奪ったときに考えていることで、奪ったボールをフィールドゴールで終わらせず、タッチダウンに繋げないといけない」とコメントした。
とは言え、責任はトゥルビスキーだけにあるわけではない。スティーラーズはフィールド上のほとんどの場面で苦しみ、ランニングバック(RB)ナージー・ハリスへの10回のパスでは平均2.3ヤードしか進めることができなかった。オフェンス陣は1プレーあたり平均わずか4.4ヤードにとどまり、ポゼッションでも多くの時間を失ってベンガルズに17分のリードを許している。また、パント8回、チームとして8つのペナルティという結果だった。
良かった点として、スティーラーズは一度もターンオーバーを許さなかった。また、多くのリスクを回避した。それらの姿勢は第2週でニューイングランド・ペイトリオッツと戦う際に活きてくるだろう。
ヘッドコーチ(HC)のマイク・トムリンは「ダウンフィールドへのパスは良くないものになる可能性があり、ターンオーバーに繋がる。環境的に、それがどのように機能したのかを考えると、われわれが先週行ったことは勝利のために正しいことだった。今週われわれがやろうとしていることとは関係ない」と話した。
マイアミ・ドルフィンズ相手に307ヤードを許し、わずか7点しか得点できなかったペイトリオッツに対して、攻撃コーディネーター(OC)マット・カナダはおそらく、より多くの作戦を展開するだろう。リスクが常に報われるわけではないが、複数年の活躍が見込まれるクオーターバックとスティーラーズにとっての勝利への最高の機会は、堅実なプレーによってやって来るだろう。
トゥルビスキーのプレーはひどいものではなかったが、彼がスティーラーズ攻撃陣の可能性を最大限引き出すために、より良くなる必要があると認識していることが最も重要だ。
トゥルビスキーは「俺の視点から考えるに、タイミングは改善できると思う。もう少し早く決断するのか、それともプレーが進み、みんながいいポジションにいいタイミングで入るまで待つのかということだ。でも全体としては、俺たちはただ作戦を実行し、成功させる必要があるね」と話している。
【AK】