サック9回でQBカーソン・ウェンツとコマンダースを“狩った”イーグルス守備陣
2022年09月27日(火) 15:35フィラデルフィア・イーグルスは現地25日(日)に、チームのクオーターバック(QB)だったカーソン・ウェンツが率いるワシントン・コマンダースと対戦するにあたり、序盤から、そして頻繁にウェンツにヒットを食らわせることを計画していた。彼らはそれをサック9回という形で実行し、24対8でコマンダースを倒している。
チームによれば、ヘッドコーチ(HC)のニック・シリアニは「あのクオーターバックを追いかけるんだ」と話したという。
「既知のパスのダウンでわれわれが本当にやりたかったのは、彼を追いかけ、分かっているパスに追い込むことだった。彼を既知のパスに追い込むという点で、われわれは本当にいい仕事をしたと思う。それに、われわれのディフェンシブラインはひたすら狩りをした。さらに、それはたったひとりの話ではない。全員のことだが、そこに行き着くためには第1ダウンと第2ダウンで成功する必要があり、第1ダウンが本当に重要だ。だから、第1ダウンで既知のパスの状況にしたのは素晴らしい仕事だったし、彼らはひたすらそこに出て、1対1のマッチアップで勝ち、一日中戦った」
イーグルスのディフェンシブラインは最初からウェンツを混乱させ、前半にサック6回を記録してウェンツをキャリア最低の24パスヤードにとどめていた。全体ではサック9回を数えており、この記録はスーパーボウル時代に入ってからのイーグルスとしては4番目に多い。
パスラッシャーのハサン・レディックはウェンツに対する計画について「クオーターバックにヒットして、クオーターバックをつかまえ、彼にプレッシャーを与える、それが重視されていた」とコメントしている。
「テイクアウェイとターンオーバーも重視されていた。俺たちはボールを奪うチームでありたい。それがサックだろうが、ファンブルだろうが、ノックアウトだろうがな。ランニングバックのランプレーでもインターセプトでも、俺たちがボールを奪うチームでありたいんだ
イーグルスは守備面の層の厚さを発揮した。7人の選手がプレッシャー3回以上をマーク。また、サックの回数はブランドン・グラハムが2.5回、レディックが1.5回、ジョシュ・スウェットが1.5回、フレッチャー・コックスが1.5回、ジャボン・ハーグレイブが1.0回、T.J.エドワーズが1.0回を記録している。
ワシントンは3つのクオーターを通じてファーストダウン獲得が5回にとどまり、ガベージタイムまでは23プレー以上におよぶドライブはなかった。
「そういう数字が出てくるときっていうのは、いろいろなことのコンビネーションでそうなるんだと思う」とウェンツは試合後に話している。
「Oラインの問題じゃない。俺がもっとうまくやらなきゃならない。こういう状況の多くで、俺はボールを離さなきゃならない。チェックダウンできるところを見つけたり、動いたり、そういういろいろなことをしなきゃならない。彼らのDラインとフロントには脱帽だ。優秀だよ。でも、俺はもっとうまくやって、自分の仲間を助けなきゃならない」
イーグルスはMVP候補であるQBジェイレン・ハーツのビッグプレーと脅威的なディフェンシブフロントのおかげでハーフタイムまでに24対0のリードを築き、そのまま勝利した。
ハーツは守備陣について「彼らは序盤から影響を与えることができていたと思う」とコメントし、次のように続けている。
「フロントセブンだけでね。彼らは素晴らしいプレーをした。素晴らしいゲームだ。サック9回はクレイジーだよ」
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