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国際的多様性を祝い、リーグがシーズン第4週と第5週にヘルメットを用いた企画を実施

2022年09月29日(木) 12:43


フィラデルフィア・イーグルスのジョーダン・メイラタ【NFL】

ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)は200人以上の選手、コーチ、役員との協力のもと、リーグを構成する国籍や文化が増えつつあることを記念し、選手がヘルメットに国旗を付けてフィールドに立つ取り組みを実施する。

シーズン第4週と第5週において、リーグ全体の選手が自らの国籍や文化的伝統を象徴する国や地域の旗のデカールを、誇りをもってヘルメットに貼ることになる。

この選手主導の取り組みはリーグが世界的な影響を受けていることを示すとともに、世界各地の国が今日のNFLのロースターに与えた影響を認識するもので、ファンはこれを通じて50以上の国や地域の代表選手を見ることになる。

選手はアメリカ国旗と一緒に、2年以上の居住経験がある国、もしくは両親や祖父母が生まれた国や地域の国旗を貼り付けることができる。

この活動の先頭に立った選手としては、カイラー・マレー(アリゾナ・カーディナルス:韓国)、アモン-ラ・セント・ブラウン(デトロイト・ライオンズ:ドイツ)、トゥア・タゴヴァイロア(マイアミ・ドルフィンズ:サモア&アメリカ領サモア)らがいる。

また、スパノスファミリー(ロサンゼルス・チャージャーズ:ギリシャ)、ビル・ベリチック(ニューイングランド・ペイトリオッツ:クロアチア)、パラグ・マラテ(サンフランシスコ・49ers:インド)など、リーグ全体のコーチや幹部も、試合当日にそれぞれの国旗を表示したピンをつけて、世界各国とつながりを示す予定だ。

NFLコミッショナーのロジャー・グッデルは、「NFLは選手の国籍や伝統がリーグ全体に広がっていることを誇りに思う。選手たちが代表している多くの文化や、母国のファンにもたらす興奮が、最終的にわれわれリーグの発展に寄与していることを認識している」と述べた。

母親のミッシーに敬意を表して韓国の国旗を掲げるマレーは、「ヘルメットに韓国の国旗を掲げてプレーできることを誇りに思うよ。母を称え、伝統を尊重し、NFLを構成する多様な背景を強調する素晴らしい方法だ」とコメントした。

両親と祖父母の文化的伝統にちなんでサモア国旗を身につけることになったタゴヴァイロアは、「ヘルメットにサモア国旗を付けて、自分の伝統を代表できることを誇りに思う。家族や文化は、俺にとってとても大切なものなんだ。俺たちの名前はすべてを意味し、NFLの選手として家族の名前だけでなく、サモアの伝統も表現できることを光栄に思う。そうすることで、島の子どもたちが夢を追い続け、また自分たちの文化や出身に誇りを持つように励ますことができればうれしいね」と話した。

ドイツ国旗を掲げるセント・ブラウンは「俺の母はドイツ出身で、ドイツ人の祖父母を持ち、ドイツ語を話し、毎年夏になるとその伝統と文化は俺の生活の一部になっている。俺はドイツ人とのハーフで、伝統は俺の一部なんだ。ドイツのことが大好きだよ。キャリアの若い頃には、NFLの文化や伝統が及ぼす影響にすでに驚かされていたから、俺がドイツを代表しながら試合で活躍するのが今後も楽しみだ」と語った。

なお、日本で生まれた経歴を持つミネソタ・バイキングスのパトリック・ジョーンズ二世が、全参加選手、コーチ、幹部の中で唯一日本国旗を付ける予定だ。

参加選手の全リストはこちら(リンク先は英語のみ)から閲覧可能。

【AK】