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ドルフィンズQBブリッジウォーターがジェッツ戦を途中離脱

2022年10月10日(月) 09:21


マイアミ・ドルフィンズのテディ・ブリッジウォーター【AP Photo/Seth Wenig】

現地9日(日)、マイアミ・ドルフィンズのクオーターバック(QB)テディ・ブリッジウォーターが40対17で敗れたニューヨーク・ジェッツ戦の第1クオーターで試合から除外された。肘のケガで試合を離れたブリッジウォーターは、頭部を負傷していると判断された。

ドルフィンズは試合中、脳しんとうプロトコルに入るため、ブリッジウォーターは復帰しないと明かしている。

ブリッジウォーターは医師が実施した検査に合格した。しかし、土曜日に合意された新しい脳しんとうプロトコルによって運動失調が“復帰不可”リストに追加され、ATCスポッター(独立公認アスレチックトレーナー)が確認した内容により、ブリッジウォーターは除外されたという。『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートとトム・ペリセロが報じた。NFLとNFLPA(NFL選手会)は土曜日に発表した共同声明で、運動失調は“神経学的な問題によって引き起こされるバランス/安定性、運動協調性、または言語機能の異常と定義される”としている。

試合後、ドルフィンズのヘッドコーチ(HC)マイク・マクダニエルは報道陣に対し、ブリッジウォーターを除外した経緯を説明した上で、ブリッジウォーターに脳しんとうの症状はなく、必要な検査に合格していると述べた。

ブリッジウォーターは今後、脳しんとうプロトコルに入れられ、独立した神経科医による許可を受けるといったすべての段階を経た後に再びプレーすることが許される。

ドルフィンズのバックアップQBはNFLとNFLPAの新しいプロトコルで試合から除外された最初の選手となった。

日曜日の試合でブリッジウォーターが参加したスナップはわずか1回だ。レッドゾーンでパスを試みた際にジェッツのコーナーバック(CB)ソース・ガードナーからヒットを受けたブリッジウォーターは、左肘を強く打ちつけている。このとき、ブリッジウォーターはインテンショナルグラウンディングのペナルティを科され、その結果、セーフティとなった。

ブリッジウォーターはそのプレーを終えてからサイドラインのメディカルテントに入った後、ロッカールームへと向かっている。それ以降は3番手の新人QBスカイラー・トンプソンが代わりに出場した。

マクダニエルHCは最初の攻撃時にブリッジウォーターを失ったことについて「つらかった」と述べ、こう続けている。「ただ、チーム全体がスカイラーを信頼している。うちのチームは概して、どんな場面でも1人が救世主になるような見方はしていないと思っている。だから、ものすごく早く新たな逆境に直面することになったが、テディを失った後のチームの反応は試合に負けたことと何の関係もなかったと思う」

シーズン第4週に敗れたシンシナティ・ベンガルズ戦で脳しんとうを起こしたQBトゥア・タゴヴァイロアはジェッツ戦から除外されていた。そのタゴヴァイロアの代わりに出場したブリッジウォーターは今回の試合で今季初先発を果たした。

ドラフト7巡目指名を受けたカンザス州立大学出身のトンプソンは、NFLデビュー戦でパス33回中19回成功、166ヤード、インターセプト1回をマークしている。

ドルフィンズは16日(日)アメリカ東部時間13時【日本時間17日(月)2時】にミネソタ・バイキングスを迎え撃つ予定だ。

【RA】