11月中旬にフィールド復帰を目指すFAのWRオデル・ベッカム
2022年10月10日(月) 19:17ワイドレシーバー(WR)オデル・ベッカムがいたるところに出没している。
ベッカムは現地9月18日(日)に実施されたニューオーリンズ・セインツ対タンパベイ・バッカニアーズ戦に姿を現し、親しい友人であるWRジャービス・ランドリーらのもとを訪れた。また、先週にはニューヨーク・ジャイアンツの施設に赴き、友人のWRスターリング・シェパードにACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)のリハビリについてアドバイスしている。
今週、彼がどこに現れるのかは誰にも分からない。その知名度により、ベッカムはNFLのフリーエージェント(FA)の中で最も話題に上ってきた。しかし、第56回スーパーボウルで断裂したACLからの回復を早めることはできなかった。
情報筋の話によると、昨季にロサンゼルス・ラムズのスター選手として活躍したベッカムは11月中旬にフィールドに復帰することを目指しているという。つまり、目前に迫った契約締結が人々を驚かせることになるだろう。各チームは今すぐにでもベッカムと契約し、リハビリの最終段階を見守ることが可能だが、契約はもっと先に結ばれる可能性が高い。
また、11月1日(火)に迎えるトレード期限が過ぎてから、ベッカムは彼のポジションで獲得可能な唯一のトッププレーヤーとして、11月にメディアを賑わせる可能性もある。つまり、ベッカムは2年連続でシーズン終盤に誘いを受けることになるのだ。
昨年は11月11日にラムズと契約に合意し、数週間で新しい環境に慣れた後にプレーオフで猛威を振るったベッカム。NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)タイトルゲームのサンフランシスコ・49ers戦ではキャッチ9回で113ヤードをマークし、スーパーボウルのシンシナティ・ベンガルズ戦ではキャッチ2回で52ヤード、タッチダウン1回を記録したが、その試合でキャリアで2度目のACL断裂に見舞われている。
ベッカムは現在、非接触の練習への参加はすべて許可されていると情報筋が明かした。また、膝の状態はラムズと契約したときよりもはるかに良くなっているという。
ベッカムが11月中旬にチームに属していれば、2月にACLを断裂してから復帰までに9カ月が経過したことになる。ラムズを含め、レシーバーを欲しているプレーオフ進出候補チームであれば、どこでも可能性があると見られている。ラムズは依然としてベッカムのネームプレートとロッカーを残しており、準備ができていると言えよう。
バッカニアーズ、グリーンベイ・パッカーズ、バッファロー・ビルズ、カンザスシティ・チーフスはベッカムを求めているチームの候補だと言われているが、複数年契約でどれだけの金額が保証されるかで、いくつかの可能性が除外されるかもしれない。
ベッカムは不満を募らせていたクリーブランド・ブラウンズ時代から解放された昨年とは異なり、ACLの断裂から回復している途中だったにもかかわらず大型契約を締結したWRクリス・ゴッドウィンやWRマイケル・ガラップといった選手と同じような契約を得ると見られている。
一方、ベッカムの旧友であるビルズのラインバッカー(LB)ボン・ミラーはリチャード・シャーマンのポッドキャストに出演した際に、ベッカムがどのチームに加入するか知っているとほのめかした。
ミラーは「俺の好きな考え方だ」と語り、「本題に入ったとき、ビジネスに取りかかるとき、俺たちはもう彼がどこに行くのかを分かっているはずだ。俺の見解では、彼が行くところを分かっていると思っている」と続けている。
【RA】