NFLがトレバー・プロジェクトへの支援を延長、1,400万円以上を寄付
2022年10月12日(水) 13:36カミングアウトデーに設定されている現地11日(火)に、ナショナルフットボールリーグはレズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー、クィア、クエスチョニング(LGBTQ)の若者の自殺防止とメンタルヘルスに焦点を当てた世界最大の組織である“The Trevor Project(トレバー・プロジェクト)”に対する新たな支援を発表した。NFLはより多様で公平、かつ包括的な組織作りの一環として、トレバー・プロジェクトと共同でさまざまなプログラムやトレーニングの提供などに取り組む。
トレバー・プロジェクトで企業パートナーシップマネジャーを務めるリー・カートゥンは次のように述べている。
「人生を肯定する私たちの活動に対するNFLの寛大な支援によって、国内および世界中のLGBTQの若者に対する危機管理サービスを拡大することができるだけでなく、NFLに関わる可能性のあるLGBTQの若者たちに、愛と受け入れられることのメッセージを直接伝えることができます。NFLが国内にいる無数の観客に影響を及ぼすことができるということは、全米のあらゆる地域にいるLGBTQの若者たちにこの肯定的な主張が届くということ。これは、彼らが自分たちの存在を支えてくれる大きなコミュニティの一員として愛されていると感じる上で、とても有意義な影響を与えることができるのです」
NFLの上級副社長兼、多様性および包括性推進担当のジョナサン・ビーンはこうコメントしている。「トレバー・プロジェクトとのパートナーシップを継続し、彼らとともに包括性に関する取り組みを拡大し、LGBTQコミュニティとの関係を強化し続けられることをとても誇りに思う。トレバー・プロジェクトがLGBTQの若者とメンタルヘルスを支援するために行っている活動は卓越しており、世界中の数え切れないほどの生活にインパクトを与えている組織とともに活動を継続できることに大きな喜びを感じている」
パートナーシップの一環としてNFL財団は、2022年にタンパベイ・バッカニアーズのラインバッカー(LB)カール・ナッシブが寄付した10万ドル(約1,462万円)と同額をトレバー・プロジェクトに寄付する予定となっている。ナッシブは2021年にNFLの現役選手として初めてゲイであることをカミングアウトして10万ドルを寄付し、同年にNFLは同額の10万ドルを寄付している。2022年6月にナッシブはトレバー・プロジェクトとのパートナーシップを発表し、活動を支援するために同組織への寄付をファンに呼びかけ、10万ドルを上限に集まった寄付金と同額を自ら寄付することを約束した。
NFLとトレバー・プロジェクトの協力により、トレバー・プロジェクトの専門家がナショナルフットボールリーグのスタッフに対してLGBTQに焦点を当てた教育セッションを行い、LGBTQの若者とLGBTQのメンタルヘルスに関する認識と対応能力の向上を支援する。また、NFLのスタッフにはトレバー・プロジェクトでボランティアをする機会も与えられる。
NFLのトレバー・プロジェクトへの支援はリーグがLGBTQコミュニティを支援するいくつかの方法の一つとなる。リーグは“GLAAD(グラード)”や“Covenant House(コベナント・ハウス)”などの団体と協力しながらLGBTQコミュニティの向上に努めている。2022年の6月にNFLはストーンウォール国定公園ビジターセンターの設立スポンサーにもなっている。
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