厳しいスタートを切った新人LTベルンハルト・ライマンを支持するコルツ
2022年10月14日(金) 10:56インディアナポリス・コルツのレフトタックル(LT)ベルンハルト・ライマンのデビューはもっとうまくいっていたかもしれない。
新人レフトタックルは1週間前、コルツがオーバータイムに12対9でデンバー・ブロンコスに勝利した試合でペナルティを4度コールされ(うち受理は3回)、合わせて25ヤードを失っている。初めてフル出場した試合で、ライマンの『Pro Footall Focus(プロフットボール・フォーカス)』のグレードは50を下回った。それでも、コルツはライマンのパフォーマンスに動揺することなく、今週末のジャクソンビル・ジャガーズ戦のラインアップにとどめることで支持を示している。
『FOX 59』によれば、コルツのヘッドコーチ(HC)であるフランク・ライクは現地12日(水)にライマンについて「今は彼がこれからもわれわれのレフトタックルだと考えていると言うのにやぶさかではない」と話したという。
「彼は(デンバーで)いくつかいい仕事をした。複数のコールや、何かしらがあったのは分かっているが、それもプロセスの一部になるだろう」
「彼は良い選択だったと感じている。彼はこれからどんどん良くなっていくという感触だ」
上昇傾向はどのチームにとっても、選手指名の際の主な理由になる。コルツはオーストリア出身のライマンに大きなポテンシャルを見ていた。フットボールをプレーするために母国を離れてミシガンに移ったライマンは、セントラルミシガン大学でタイトエンドからタックルに転向した。カレッジの最終年にオールミッドアメリカンカンファレンスのファーストチームに選ばれたことでNFLのスカウトの目に止まったものの、上の順位で指名されなかったことから、コルツが原石を掘り当てたとの感触とともにドラフト3巡目で選択するに至っている。
今、コルツはそれを磨く必要がある。
ベテランライトタックル(RT)のブレイデン・スミスはライマンを戦列から下げないことについて、「それが経験を積む唯一の方法だ」と話した。
「そこに出ていって、やるしかない。楽な状況じゃないさ。プライムタイムの試合で、サイレントケイデンスだった。間違いなく厳しいけど、彼はうまく対処していると思った」
ライマンも同意するかもしれない。辛勝の後のフィルムセッションでコーチたちから同じようなことを聞いた様子の若きタックルが、自分に批判的になるのも無理はないだろう。
「確かに、ひどいスタートだった。たくさんミスをしたし、学ぶことがたくさんあった。とにかく今週はそういうところに取り組まなきゃならない。パスプロテクションでは自分の角度を保ち、すぐに開けないようにする」とライマンは話している。
誰もがデビュー戦では避けたい状況だった。ライマンはアウトサイドラインバッカー(OLB)ランディ・グレゴリーを欠く一方でOLBブラッドリー・チャッブ、LBバーロン・ブローイングといった面々を擁するどう猛な守備陣と対峙したのだ。しかもそれを、マイル・ハイ・シティで、エンパワーフィールド・アット・マイル・ハイに集った観客の大歓声の中で行った。攻撃コーディネーター(OC)マーカス・ブレイディーが言う通り、ライマンは“火の中に投じられた“のだ。
ライクHCは「成長の痛みはあるだろうが、われわれは彼には気質があり、才能があると思っている」と言う。
「これまでに見てきたものに満足している。うちにいるたくさんの若手選手と同様に、これが一つのプロセスであることを理解している。アレク(ピアース/ワイドレシーバー)やジェラニ(ウッズ/タイトエンド)を見れば、彼らはプレーすればするほど、急速に良くなっている」
「プレーする必要がある。彼らをそこに投入し、プレーさせる。われわれは(ライマンが)勝つフットボールをするようになると感じている」
コルツは2020年シーズンを終えてLTアンソニー・カストンゾが引退して以来、その後任を探してきた。昨年、その答えはベテランのエリック・フィッシャーだった。しかし、コルツは長期的な答えが必要なことを分かっていた。
それがライマンであることを彼らは願っている。それを確かめる唯一の方法は、ライマンを再びアクションの中に投じることだ。
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