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ライバルチームのQBについての質問にまったく関心のないカウボーイズDEローレンス

2022年10月14日(金) 15:07


ダラス・カウボーイズのデマーカス・ローレンス【James D. Smith via AP】

ダラス・カウボーイズのディフェンシブエンド(DE)デマーカス・ローレンスはジェイレン・ハーツの名を聞きたくないようだ。少なくとも、日曜日の夜までは。

カウボーイズとフィラデルフィア・イーグルスは現地16日(日)に対戦する。最高の試合になるはずであり、驚くべき接戦となっているNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)東地区の勝敗を決する上で序盤の重要な一戦になるだろう。

しかし、木曜日にハーツについて一連の質問を投げかけられた9年目のローレンスは、ライバルチームのクオーターバック(QB)にお世辞を言うことにまったく関心がない様子だった。

『The Athletic(ジ・アスレチック)』によれば、報道陣からハーツのプレーが良くなっているか聞かれたローレンスは「彼は俺たちを相手にプレーしたか? 彼はまだカウボーイズとプレーしていないから、どれくらい良いかなんて分からないって書けばいいさ」と応じたという。

ローレンスは後になってハーツを“いいQB“と表現し、全体としてのイーグルス攻撃陣を称賛。今季のカウボーイズが対戦してきた中でおそらく最も優れたユニットだと評している。

「彼らにはすごく優秀なオフェンスがある。WR勢もいいし、いいQBに、いいOラインがいるから、どの部分でもいいね」

とは言え、その称賛には但し書きがつく。

「だけど、俺たちだって“デム・ボーイズ(ヒット曲が由来のカウボーイズのキャッチフレーズ)”さ。それを忘れるなよ。心配ない。日曜日に分かるさ」

5勝0敗のイーグルスにおいて、ハーツの今季これまでの記録は実質的に上昇している。2021年に15試合に先発したハーツは、パス成功率61.3%、アテンプト平均7.3ヤード、試合平均206.9パスヤードをマーク。今季の成功率は67.9%で、アテンプト平均8.5ヤード、試合平均271.8ヤードを記録してきた。

また、ラッシングの平均ヤードは昨年よりやや下がったものの、すでに今季5試合でラッシングタッチダウンを6回決めている。昨年のラッシングタッチダウンは10回だった。

それでも、ローレンスはハーツが弱点のない無敵の選手になったとは思っていない。

「(ハーツが)自分のシステムをより理解しているんじゃんないか。彼の読みとか、そういう部分は良くなっていると思う。だけど、まだ苦戦している部分はあるから、そこを攻めるだけだ」とローレンスはコメントした。

スローにかかる時間を今季に劇的に縮めたハーツだが、プレッシャーにはまだ弱い。実際のところ、2021年以上に弱くなっている。今季は170回のドロップバックで11回サックされ、サック率は6.5%を数えるのに対し、2021年のサック率は5.7%だった(ドロップバック458回で5.7%)。

今季にサック3回を挙げ、先週日曜日にはロサンゼルス・ラムズとの試合でファンブルリターンタッチダウンに成功しているローレンス。さらにハーツについての質問を受けて、地元報道陣にその質問に対する感情をはっきり伝えた。

「これについてどうか、みたいなのは、俺がハーツのことで一番聞きたくない質問だ。マジで。本当にどうでもいい」と話したローレンスは、次のように続けている。

「あんたがたは俺が(イーグルスについて)心配すべきみたいな感じの質問をしてくるな。まったく不安はない。全然恐れてない。どんな状況にも震えない。だけど、俺たちもプレーするために来てるんだってことを、あんたがた全員に分かってほしいね」

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