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試合後の記者会見でQBウェンツを強く擁護したコマンダースHCリベラ

2022年10月15日(土) 18:11


ワシントン・コマンダースのカーソン・ウェンツ【AP Photo/Charles Rex Arbogast】

カーソン・ウェンツにとっては辛い1週間だったが、現地13日(木)、彼はそれにもかかわらず勝者であった。

彼はまた、ヘッドコーチ(HC)から大きなサポートを受けた。

ウェンツがワシントン・コマンダースを率いてシカゴ・ベアーズに12対7で勝利した後すぐに、ロン・リベラは、トレードの際にそれを全面的に支持していたことを強調しながら、彼のクオーターバック(QB)としての活躍に熱烈な擁護を示した。

木曜日の記者会見でリベラは「みんな、私がカーソンには何の興味もなかったのだと言い続けていたいんだろう。それはとんでもないことだ。インディアナポリスで、紙を取り出し、分析を見て、試合のテープを見て手を尽くしたのは私だ。だからそう言われるのが本当に腹立たしい。ずっとこんなことを言われ続ける筋合いなどあの若者にはないというのに。申し訳ないが、もう話すことはない」と述べた。

そう言ってリベラは会見場を後にし、唐突に試合後の記者会見を締めくくった。

しかし、ウェンツは木曜日の試合から出ていかなかった。二頭筋の張りや手のケガ、足首の問題も理由にはしていない。

試合前、『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロは、月曜日にリベラのコメントによって波紋を呼んだウェンツが、二頭筋腱の張りがあるにもかかわらずベアーズ戦に先発出場すると報じた。前半にはディフェンシブラインマンのジャスティン・ジョーンズにぶつかり、手に影響を受けたように見えた。後半は、足首にテーピングし直していた。しかし、彼は進み続けた。

勝利後、ウェンツはX線検査を受けたとNFLネットワークのマイク・ジアルディが報じたが、クオーターバックは「問題ない」と語った。

ウェンツは自らの手について「ちょっと痛いけど、大丈夫だと思う。ヘルメットにぶつけたんだ。第2クオーターくらいかな。肌寒い状況だったから、詰まった指を必ずしも助けられなかったけど、大丈夫だよ」とコメントした。

しかし、これはウェンツにとって、苦難の1週間を締めくくる物語のような結末ではなかった。コマンダースは勝ったものの、ウェンツはわずか99ヤードのパスしか通せず苦戦を強いられたのだ。パス22回中成功12回、タッチダウンなし、インターセプトなし、パサーレーティング66.3という記録だった。

最大のハイライトは、ケガをしながらもプレーを続けるという彼の打たれ強さと、最前線でメディアの嵐を乗り切った点だ。

この夜のコマンダースの唯一のタッチダウンドライブで、ウェンツはベアーズの傑出したラインバッカー(LB)ロクアン・スミスに強烈なブロックを決め、スミスはソルジャー・フィールドの芝生に倒れた。右サイドを走るランニングバック(RB)のブライアン・ロビンソンを見て、ウェンツはスミスの前に割って入り、左肩を下げ、スミスの胸にブロックをお見舞いして地面に座らせたのだ。

「オフェンシブラインマンのカーソン・ウェンツ😤」

ウェンツは「決して計画的なものではなかったけど、特にあのときはゴールラインの近くで、しかも醜い試合になっていたから、チームがエンドゾーンに入るのを助けるためにできることは何でもするつもりだったんだ。楽しかったよ。願わくは、今後あれを自分の仕事にはしたくないけどね」と述べた。

月曜日にリベラHCは、それぞれ4勝1敗以上のNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)東地区の他チームが今季好調な理由を聞かれた。リベラHCは、「クオーターバックだ」と答えた。ウェンツのトレードに後悔はないと指摘しつつ、成功するクラブはクオーターバックを中心に構築し、同ディビジョンの他チームはよりQBと親密な関係があると説明した。それにもかかわらず、このコメントはかなりの騒動を巻き起こした。

リベラが木曜日の夜にクオーターバックに関して残したコメントも同様だ。しかし、それはかなり異なる文脈だった。

ウェンツとチームにとって、第5週から第6週の間は短かったが、間違いなく、長い週のように感じただろう。しかしながら、試合は4連敗を止める勝利と、ウェンツへの力強い支持で幕を閉じた。

ウェンツはリベラの木曜日の夜のコメントについて尋ねられたとき「リベラHCは素晴らしいよ。俺は彼を尊敬している。俺は前からこのリーグでプレーしてきたけど、彼の下でプレーできるのは本当に素晴らしいことで、間違いなく特別なことだ。彼は俺が尊敬する人であり、自分の考えを率直に話す。この戦いにおいて、それはとても重要なことだよ。彼のそういうところがみんな好きなんだと思うし、ストレートに、やる気を起こさせるようなことを言うし、(俺たちは)彼にとてもよく応えている。俺は彼を尊敬しているし、彼が俺にしてくれたことに感謝しているよ」と話している。

【AK】