スティーラーズ戦出場に向けて「ワクワクしている」とドルフィンズQBタゴヴァイロア
2022年10月20日(木) 15:03マイアミ・ドルフィンズには2試合にわたってクオーターバック(QB)トゥア・タゴヴァイアロアが不在という穴が空いていた。チームはシーズン第7週にいつもの先発QBが戻ってきてその穴を埋めることを歓迎している。
タゴヴァイロアは現地19日(水)に、フィールドに戻れるだけでうれしいと話していた。9月29日に発症した脳しんとうの影響で欠場していたタゴヴァイロアは、来る日曜日にピッツバーグ・スティーラーズとの試合に先発出場する準備を進めている。
脳しんとうを発症してから初めての記者会見にあたる、水曜日に実施された記者会見で、タゴヴァイロアは「日曜日のために準備して、プレーできることに本当にワクワクしている」とコメントした。
「そこに出ていって、スティーラーズみたいに本当にいいチームとまた戦えることに、みんながエキサイトしていると思う」
タゴヴァイロアが出場したのはシンシナティ・ベンガルズに敗北したシーズン第4週の試合が最後だった。その後のドルフィンズはテディ・ブリッジウォーターや新人スカイラー・トンプソンを起用するも、2試合あわせて64対33という点差で負けている。土曜日に脳しんとうプロトコルを脱したタゴヴァイロアはそれまでの間、チームメイトたちが苦戦するのを見ているしかなかった。
「みんなを励まし、前に進めてモチベーションを高めるために、ロッカールームでできることはある。でも、最悪だよ。一人のコンペティターとして、みんなと一緒に出たい。そこに出ていって、みんながゲームに勝つのを助けたい。サイドラインから見ているしかないのは、本当につらかった」とタゴヴァイロアは話している。
シンシナティでタゴヴァイロアが倒れたときに誰もが恐れを抱いた脳しんとうについて聞かれた際、タゴヴァイロアは負傷した際に何が起こったのかを完璧には思い出せないと答えた。
「あのときは意識がなかったから、怖かったわけじゃない」と言うタゴヴァイロアはこう続けている。
「何が起こっていたのかよく分からなかった。だから、何があったのか、何が起こっていたのか何となく分かったとき、俺は長い意味でも、そのときのことでも、何も考えていなかった。ただ、何がどうなったんだろうと思っていた」
「タックルされるまでのことは、全部覚えている。だけど、タックルされてからのことはあまり覚えていない。カートで連れ出されたのも覚えていないんだ。それでも、救急車の中のことや病院に着いたときのことは覚えている」
タゴヴァイロアはまた、ケガをしている間にコミュニティーから寄せられたサポートが大きかったと振り返る。
「俺が住んでいるコミュニティーにいる隣人たちに感謝したい。彼らは本当に丁寧だったし、すごく親切にいろいろしてくれた。彼らは子どもたちからのメモを持ってきてくれた。子どもたちはキャンディーや、彼らが焼いたもの、色を塗ったものを持ってきてくれた。最高だと思った。応援してくれているのを感じたし、俺の家族もそう感じていた」
ドルフィンズはもうケガをさせないよう、タゴヴァイロアを守ろうとしている。タゴヴァイロアがフィールドに立っている状態が勝利のためのベストポジションだと認めるチームにとって、3勝3敗という戦績よりも大事なのがそこだ。
その部分で、ドルフィンズは成功する可能性がタゴヴァイロアへのリスクを下回るプレーをあきらめることも重要だと強調している。
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