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シャナハンHC率いる49ers攻撃陣への加入に対し“かなり気合が入っている”とRBマカフリー

2022年10月22日(土) 12:49


カロライナ・パンサーズのクリスチャン・マカフリー【Winslow Townson/AP Images for Panini】

スタンフォード大学でスター選手として活躍した後、NFLでさらなる高みに到達したランニングバック(RB)クリスチャン・マカフリーが、再びベイエリアに戻ってきた。

そのマカフリーがスタンフォード大学の帽子をかぶって、飛行機から北カリフォルニアの地に降り立つのは当然のことだと言える。

今回のトレードには他にも縁がある。マカフリーはマイク・シャナハンを父に持つカイル・シャナハンHC(ヘッドコーチ)率いるサンフランシスコ・49ersに加入した。マイクはマカフリーの父親であるエドがデンバー・ブロンコスと49ersでプレーしていたときにその両方でヘッドコーチを務めている。

そうした過去はさておき、マカフリーは現代のNFLで最も優れたランプレーのスキームと実行力を備えているチームの1つである49ersと、自分の組み合わせがいかに特別なものであるかを理解している。現地21日(金)、その一員になるのが待ちきれないと明かしたマカフリーは次のように語った。

「もちろん、彼らのことは長い間見てきた。自分の中では、最高のランゲームを実行するリーグで最も爆発的なオフェンスの1つだと思っている。ロースターに加わり、メンバー全員に会うことを一番楽しみにしている。ロッカールームに入って、彼らに会うことにね。攻撃陣の武器として、ここでプレーしたいと思わないわけがないだろ?」

「かなり気合が入っている。もちろん、シャナハンコーチとはちょっとした縁がある。ここに来られたのがどれほどうれしいか、言葉では言い表せない」

マカフリーには興奮する理由がいくつもある。健康面で問題がないときの49ersは、シャナハンHCの計画のおかげで一貫してランプレーを成功させてきた。シャナハンHCは伝統的なコンセプトを用いながらも慣例にとらわれない発想でランナーを走らせ、大きなゲインにつなげるプランを持っている。シャナハンHCの指揮と、オフェンシブタックル(OT)トレント・ウイリアムスやフルバック(FB)カイル・ユーズチェックを含む効果的なブロッキングユニットのおかげで、49ersは2019年シーズン以降、ラッシングで2位、15位、7位となっている。

マカフリーはシャナハンHCについて「みんなを成功へと導き、彼らが得意なことに合わせて調整するという点に関して、彼より優れた人がいるかは分からない」と語った。「彼が素晴らしいランニングバックたちと信じられないようなことをするのを見てきたし、今ロッカールームにいるランニングバックたちとさえもそうするのを見てきた。彼らから学ぶことにワクワクしているし、シャナハンコーチがランニングバックだけじゃなくてフィールド上のすべてのポジションにどのような指導をしているのかを聞くことにもワクワクしている。それはレジェンドの話を聞くようなものだ」

以前まで無名だったラヒーム・モスタートやマット・ブリーダ、ジェフ・ウィルソン、イライジャ・ミッチェルといったランニングバックたちは49ersオフェンスにいる間に成功を収めている。モスタートとブリーダがその功績を生かして他チームと契約を結んだ一方で、ミッチェル――2021年シーズンにキャリー207回で963ヤードを記録して49ersでトップに立った――は今季、ケガが原因でフィールドにとどまるのに苦戦している。

ミッチェルが戦線離脱している現在、400ランヤードをマークしてキャリー平均で約5ヤードを稼いでいるウィルソンが、チームのランゲームをけん引している。とはいえ、前述の選手たちは、2019年シーズンに1,000ランヤードと1,000レシーブヤードを同時に達成したマカフリーに匹敵するランニングバックではない。2020年と2021年にケガに悩まされたマカフリーにとって、2019年シーズンは最後の完全に健康なシーズンとなった。

シャナハンHCは金曜日、マカフリーについて「パスゲームでもランゲームでもブロッキングでも、彼にできないことはないと思っている」と述べている。「彼はとても才能のある選手だと思う。プレーを見るだけで、とてもスマートな選手だというのが分かる。常に適切なホールにいて、とてもスムーズだし、彼がこれまでどのレベルでもそういうふうにプレーしてきたのを私は見てきた」

マカフリーはすぐには試合に出場しないかもしれないが、これは49ersにとって短期的な話ではない。49ersは2017年以降、ランニングバックのドラフト指名のほとんどで失敗してきた(ジョー・ウィリアムス、トレイ・サーモン、タイリオン・デイビス・プライス)。その49ersは今、健康状態さえ維持できれば文句なしのスター選手をRBポジションに迎え入れたのだ。

49ersは他にも、ワイドレシーバー(WR)でありながら型破りなパッケージでランナーとしても活躍できることを証明しているディーボ・サミュエルを擁している。マカフリーが加入したことで、49ersは攻撃面でより一層危険な存在になった。

マカフリーはサミュエルについて「彼と比較されるのは光栄なことだから、彼とロッカールームを共有できるのはうれしい。俺たちは何かエキサイティングなことができると思っている」と話している。

シーズン第7週であろうと第8週であろうと、マカフリーは49ersに大きな変化をもたらすだろう。シャナハンHCのプレーブックを吸収すれば、いよいよ本番だ。

【RA】