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WRホプキンスの復帰により活性化したカーディナルス攻撃陣

2022年10月22日(土) 16:49


ディアンドレ・ホプキンス【AP Photo/Ross D. Franklin】

ワイドレシーバー(WR)ディアンドレ・ホプキンスは出場停止処分から復帰したことで、シーズン最初の6週間で精彩を欠いていたアリゾナ・カーディナルスのオフェンスを向上させることに貢献している。

現地20日(木)夜に42対34で勝利したニューオーリンズ・セインツ戦で、ホプキンスはターゲット14回中キャッチ10回で103ヤードを記録した。

ヘッドコーチ(HC)クリフ・キングスベリーはホプキンスの復帰について「見ただろう? 彼と一緒に出たら別ものになる」と述べている。「つまり、周りの選手たちが自信を持ってプレーするようになる。戻ってきてくれて良かった。彼が完全に調子を整えて、ランニンングルートに戻り、オフェンスに慣れることができたら、うちは実際にいくつかのことができるようになると思う」

ホプキンスは復帰戦で爆発的な活躍をしたわけではない。今回の試合でもカーディナルスオフェンスは、トータルで326ヤードしか獲得できず、第3ダウンの攻撃を成功させたのは10回中わずか3回にとどまっている。しかし、ホプキンスがいたことで、チームはレッドゾーンでの苦戦を軽減できた上に、クオーターバック(QB)カイラー・マレーは困難な状況に陥ったときも信頼できるプレーメーカーに頼ることができた。

「彼のエネルギーは素晴らしかった。明らかに、これまでと変わらず才能のある選手だ」と語ったマレーはこう続けている。「でも、彼が出ているとき、さびついたところがあるようには見えなかった。もしあったとしても、すぐにそれを落としていただろうね。ただ、彼のコミュニケーションやゲームに対する感覚、そのすべては、数字では表せないものだ」

マレーとホプキンスは試合後、長期にわたって共にプレーする機会を逃したことにより、2人の呼吸が合わない瞬間が何度かあったことを認めている。それでも、チームがビッグプレーを必要としている場面でホプキンスはキャッチを決めた。

ホプキンスは今回の試合で、2020年以降における自身の1試合あたりの記録で最多となるターゲット数(14回)、キャッチ数(10回)、レシーブヤード(103ヤード)をマークしている。また、29回のパスのうち48.3%でターゲットとなったホプキンスが獲得したレシーブヤードは、カーディナルスの他のパスキャッチャーたちが稼いだものを合わせた記録(101ヤード)よりも多かった。

「この瞬間のために、オフシーズンは多くの時間を費やして準備してきた」とホプキンスは言う。「もちろん、6試合に出られなかったことで、自分がどんなことに直面するかは分かっていた。今日は成功だった。主な目標は勝つことだ。もしキャッチ10回で10ヤードしか記録できていなかったとしても、試合に勝てたなら興奮していたと思う」

カーディナルスは復帰戦に臨んだホプキンスに手加減をしていない。『Next Gen Stats(ネクスト・ジェン・スタッツ)』によると、ホプキンスは60回のオフェンシブスナップのうち56回に参加したとのこと。

ホプキンスは「最高の気分だ。必要であれば、もう2クオーター、3クオーターでプレーできたような気がする」とコメントしている。

「今日は自分の体にとっていい日だった」

それは、NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)西地区でこれ以上遅れを取らないために、切望していた勝利を手に入れたカーディナルスにとってもいい日になっただろう。

【RA】