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QBダルトンが喫した3回のインターセプトが“命取り”になったとセインツHCアレン

2022年10月22日(土) 17:32


ニューオーリンズ・セインツのアンディー・ダルトンとジェイミス・ウィンストン【AP Photo/Matt York】

現地20日(木)夜に行われたアリゾナ・カーディナルス戦で、ニューオーリンズ・セインツは前半終了まで残り2分32秒の時点で14対6でリードしていた。しかし、一瞬にしてその点差は台無しになっている。

カーディナルスは新人ランニングバック(RB)ケオンテイ・イングラムがタッチダウンを決めた後、2ポイントコンバージョンを成功させてセインツと同点になった。それ以降はセインツにとって大惨事となっている。

クオーターバック(QB)アンディー・ダルトンのパスが2連続でインターセプトされ、それがどちらもインターセプトリターンタッチダウンにつながったのだ。これにより、前半を終えた時点でカーディナルスは28対14でリード。これらのピックシックスはダルトンが試合序盤でインターセプトを喫して、得点のチャンスを無駄にした後に起こっている。

このターンオーバーで流れが変わり、セインツがそこから挽回することはなかった。

『Associated Press(AP通信)』によると、セインツのヘッドコーチ(HC)デニス・アレンは試合後に「今回の試合では3回のテイクアウェイが命取りになった。これらの問題をいくつか解決しなければならない。それは私の責任だ」と述べたという。

ダルトンが最初にレッドゾーンで喫したインターセプトは最もひどいものだった。ダルトンは第3ダウンの10ヤードラインからの攻撃で、相手にしっかりとカバーされていたワイドレシーバー(WR)マーキス・キャラウェイに向かってパスを投げている。これはひどい判断だったと言えよう。また、キャラウェイの手にボールが当たったにもかかわらず、キャラウェイがそれを弾いてしまったことが1回目のピックシックスにつながった。3回目のインターセプトで、ダルトンはプレー中にヒットされている。

「あれ(1回目のインターセプト)はタフなものだ」と話しているダルトンは「あれは取り戻したかった。他のは単純にプレー中に起きた不幸な出来事だった。どちらもピックシックスにつながったから、それによる影響は受けている」と続けた。

ダルトンはパス47回中30回を成功させて361ヤードを記録している。いくつか良い投球を見せていたものの、印象に残るのはダルトンがプライムタイムの試合でまたもやインターセプトを喫したことだろう。ダルトンはプライムタイムに実施された敵地開催の試合で、12回連続で敗れている。

セインツはカーディナルスの326ヤードに対し、494ヤードを獲得しただけではなく、ファーストダウンの更新回数(25回対21回)もサードダウンのコンバージョン率もカーディナルスを上回っていた。しかし、第3クオーターから第4クオーター序盤にかけて連続でスリーアンドアウトとなり、攻守交代したことで、セインツは抜け出せないほどの大きな危機に陥ってしまった。

「結局のところは、勝つか負けるかだ。チャンスはあったのに、それをものにできなかった」と語ったダルトンは「それが悔しい部分だ」と続けている。

オフシーズンの間、自分たちがスーパーボウルの優勝候補にもなり得ると考えていたチームにとって、今季の始まりは悔しいものとなっている。ショーン・ペイトンに代わってヘッドコーチに就任したアレンHCの指揮がうまく機能していないだけではなく、チームからは負傷者が続出している。さらに、クオーターバックのプレーはそうした環境の悪さをカバーできていない。

金曜日の時点で、2勝5敗のセインツは2023年NFLドラフト全体4位指名権を今季無敗のフィラデルフィア・イーグルスに明け渡すことになっている。

【RA】