復帰初戦で親指の感触は最高だったとカウボーイズQBプレスコット
2022年10月25日(火) 14:10親指の負傷によって5週間フィールドを離れていたダラス・カウボーイズのクオーターバック(QB)ダック・プレスコットの復帰が、攻撃陣に爆発的な変化をもたらしたわけではなかった。それでも、カウボーイズのシグナルコーラーは復帰後の第一の試練をデトロイト・ライオンズに対する24対6での勝利という形でクリアしている。
プレスコットは親指の感触について、チームの公式ウェブサイトに「最高の感じだった。すべてが快適だった。親指にわずらわされることはなかったよ。そういう考えが俺の頭にはなかった。何度か投げた後、自分は戻ってきたんだって感じた」と話した。
プレスコットがロールアウトから放った最初の投球は、少し高すぎてワイドレシーバー(WR)ノア・ブラウンがキャッチすることができなかった。その後も少しずれたパスが何度かあったが、プレスコットは針穴を通すようなパスも何度か成功させており、タイトエンド(TE)ダルトン・シュルツやWRシーディー・ラムへの好投で大幅な距離を稼いだ。
プレスコットはパス25回中19回成功、207ヤードに終盤のタッチダウン1回を加えて、復帰初戦を締めくくった。カウボーイズはQBにフィールド全体でのスローを強いたわけではなく、今回も守備陣が素晴らしい活躍によって相手を圧倒し、後半にはランゲームが大量にヤードを稼いでいる。
今季これまでにNFLで最低の位置につけているライオンズ守備陣が相手であるだけに、もう少し爆発的なプレーが期待できたかもしれない。ともあれ、カウボーイズは先発クオーターバックをフィールドに戻し、まずは勝利を挙げる形で再び共に歩み始めている。
「勝ちは勝ちだ」と言うプレスコットはこう続けた。
「どういうふうに勝ったかなんて全然気にしない。勝ちは勝ちなんだ。正直言って、タッチダウンなしでこの試合を終えたのはものすごくクールだ。今俺が気にしているのはそこさ。このチームがどれだけ才能豊かか、俺には分かっている。俺たちに何ができるかわかっているんだ。俺がどうこうじゃなく、俺たちがどうかってこと。俺は自分の役割を果たして、このチームをすべてのプレーで正しい状況にしようと努力している」
プレスコットは何度か素晴らしい投球を見せ、『Next Gen Stats(ネクスト・ジェン・スタッツ)』によればタイトウインドー(セパレーションが1ヤード以下)で7回中4回のパスを成功させており、これは今季のカウボーイズにとって1ゲームでの最多の数字だった。それが、プレスコットがダラスの攻撃陣にもたらすことのできる違いだ。プレスコットはレシーバーに勝ち目がないときに、プレーを見いだすことができる。
ヘッドコーチ(HC)マイク・マッカーシーは「ダックはゲームが進むにつれて、より良いパフォーマンスを見せたと思う」と語った。
さらにマッカーシーHCは「彼がそこに出たのはしばらくぶりだった。ハドルでのコマンドに始まり、全体的なオペレーションで、彼は素晴らしかったと思う。彼は試合の展開に応じてハドルで調整していった。そういった部分はスタッツには表れない大きな点だ」と述べている。
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