ベアーズ戦でのQB交代に驚く選手たちについて「コミュニケーションの欠如はなかった」とペイトリオッツHCベリチック
2022年10月26日(水) 11:15現地24日(月)の夜にシカゴ・ベアーズに33対14で負けた試合について、ニューイングランド・ペイトリオッツのヘッドコーチ(HC)であるビル・ベリチックとクオーターバック(QB)のマック・ジョーンズ、ベイリー・ザップのそれぞれが、クオーターバックについては試合前にローテーションでの起用を議論していたと述べた。
このメッセージのすべてが、ロッカールームに対してのものではないのは明らかだ。
残りの攻撃陣は、2人のクオーターバックを起用するというベリチックの試合前のプランに驚いたようだった。
ランニングバック(RB)のラモンドレ・スティーブンソンは『MassLive(マスライブ)』に対して「いや、俺たちは知らなかったんだ」とコメントした。
ナンバー1ワイドレシーバー(WR)のジャコビ・マイヤースも同様に、ジョーンズのドライブが3回失敗した後にザップが入ると驚きの表情を浮かべた。
マイヤースは「ショックと言えばショックだったけど、あまりそのことに集中している暇はないんだ。気づいた時にはもう弾丸のようなボールが飛んできている。ただプレーをし続けなければいけないんだ」と話している。
火曜日の朝、『WEEI』に出演したベリチックは、その情報が必要な選手には伝えたと述べた。
ベリチックは『NBC Sports Boston(NBCスポーツ・ボストン)』のフィル・ペリーに「クオーターバックには話した。チームのリーダーには話したよ。コミュニケーションの欠如はなかった」とコメントしている。
ジョーンズは先発出場し、3回のポゼッションで6回中3回のパス成功、13ヤード、インターセプト1回と苦戦した。第3ダウンでベンチに戻る姿が続くと、フォックスボロの観衆からは「ザップ! ザップ!」との声が降り注ぎ始めた。ジョーンズのインターセプトの後、彼らの願いは叶っている。
マイヤースは観衆の声とジョーンズがベンチに下がったことについて「兄弟の一人があんな扱いを受けるのは嫌だろう。彼の活躍を見たいだろうしね。ザップ含め、誰もがうまくやっている姿が見たいけど、実際にその事態に巻き込まれると、決定されたことに集中する時間が本当にないんだ」と話した。
ザップはベアーズのディフェンスを破壊し、2回の素早いタッチダウンドライブでチームにすぐに活力を与えた。しかし、そこから攻撃陣は再び沈黙し、ベアーズが23連続得点で勝利を決定づけた。
ベリチックは再びジョーンズを起用するプランがあったものの、一方的なスコアにより難しくなったと話している。
マイヤースはこの日の試合でのジョーンズの扱いについて、その扱いを認めていたベンチのコーチ陣だけでなく、“観客も含めて、ひどい状況だった”と断じた。
マイヤースは「一生懸命プレーしている人があのような扱いを受けているのを見るのは、人間としてつらい。毎日、俺たちはみんな、家族を養うために努力しているんだ。フィールドに出たら、俺たちは誰であろうとボールを投げてくれる選手とプレーをする必要がある」と述べている。
ペイトリオッツのQBの状況は、第8週に向けて最大の注目の的の1つとなることだろう。ベリチックのチームは5勝2敗で勢いをつけるニューヨーク・ジェッツと対戦する。グリーンギャングが勝利すれば、地区での競争に追いつくというペイトリオッツの希望は粉砕されてしまうだろう。
ベリチックはいつも相手より優位に立つために、自分の計画を伏せておくことを好んでいる。しかし今週はおそらく、突然のシグナルコーラーの交代によって他の選手が再び驚かないように、少なくともロッカールームで自身の計画を共有する必要があるようだ。
火曜日に『WEEI』で、月曜日の試合で第8週のQBを決定するのに十分な情報を得たかと尋ねられたベリチックは、ただ「フットボールチームにとってベストだと思うことをするまでだ」と答えた。
その後、記者会見でジョーンズの状態が万全であれば先発になるかを尋ねられたベリチックは、再びその質問を回避した。
「それは仮定の質問だ。だから、ジョーンズがどこにいるか、誰がQBかを見てみようじゃないか」
【AK】