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新人QBピケットについて「彼は勝つためにプレーしている」とスティーラーズHCトムリン

2022年10月26日(水) 14:37


ピッツバーグ・スティーラーズのケニー・ピケット【AP Photo/Rebecca Blackwell】

クオーターバック(QB)ケニー・ピケットのスタートは、ピッツバーグ・スティーラーズの殿堂入り選手を彷彿とさせるものだった。それは必ずしも素晴らしい意味ではない。

『NFL Research(NFLリサーチ)』によると、ピケットは、スーパーボウルが始まって以来のピッツバーグのレジェンドであるテリー・ブラッドショーと並び、キャリア最初の4試合でインターセプト5回以上を記録した唯一のルーキーとして、現在インターセプト7回を記録している。

スティーラーズのヘッドコーチ(HC)マイク・トムリンはもちろんターンオーバーのファンではないが、ピケットの攻撃的な姿勢については評価している。

トムリンは現地25日(火)、チームのウェブサイトで「彼は勝つためにプレーしている。学ぶべきこともいくつかあるが、それに関して彼と私の間で特別な会話はない」とコメントした。

最初の13クオーターを通して、ピケットはインターセプト7回を喫している。その結果、ピッツバーグの1巡目指名選手は、キャリア最初の4試合で3回以上のインターセプトを記録した選手として、1990年以来2人目の1巡目指名QBになっている。もう一人は1998年、インディアナポリス・コルツのペイトン・マニングだ。つまり、ピケットはブラッドショーとマニングの(不名誉な)足跡を追うという、ある種の殿堂入りの軌跡をたどっているといえる。

ピケットのインターセプトは、日曜夜のマイアミ・ドルフィンズ戦の敗戦で特に問題となった。ピケットは3回のインターセプトを許したが、その内2回は第4クオーターのドライブで立て続けに記録し、逆転するというチームの希望を消し去っている。

彼一人だけが犯人というわけではないが、ピケットは2013年以来のフランチャイズ最悪にあたる2勝5敗というスタートの一部の責任を負っている。ピケットは出場4試合のうち3試合で少なくとも1回のインターセプトを許していた。おそらく偶然ではないが、ピケットは第6週、タンパベイ・バッカニアーズに20対18で勝ったときだけ、インターセプトを許さなかった。

トムリンは「毎週ボールを丁寧に扱わないといけない。それがわれわれのマインドセットだ。われわれの課題として、準備、集中力、そしてどのように作戦を深め、そのなかで彼を生かすか。毎週、ボールをどう保持するかは重要な要素だ」と話した。

ピケットにはゲームマネジャーとしての予兆があるわけではない。ピケットはゲームチェンジャーとしての態度と才能がある、期待された1巡目指名選手だ。今はまだその姿が見えていないかもしれないが、トムリンは若いシグナルコーラーが圧倒されていないという自信を持っている。成功の代わりに、彼はターンオーバーを克服し、最終的に成功するだろうという自信を持つことで、トムリンからの称賛を得ている。

トムリンは「彼は水の中の魚だ。彼にとっては自然な行動なんだ。競争者で、彼は勝利に渇望している。そういう状況に身を置くのは楽しいことだ。もちろん、違う結果であってほしいとは思う。しかし、プロとして彼とコミュニケーションを取り、彼が動くのを見て、その態度や状況へのアプローチを見るのは、刺激的で新鮮なことだ」と話した。

【AK】