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1勝5敗のスタートを受けてもなおキャンベルHCとホームズGMを支持するライオンズオーナー

2022年10月27日(木) 12:59


デトロイト・ライオンズ【AP Photo/Rick Osentoski】

デトロイト・ライオンズは今季、スロースタートを切っているにもかかわらず、オーナーのシェイラ・フォード・ハンプは今もヘッドコーチ(HC)ダン・キャンベルとジェネラルマネジャー(GM)ブラッド・ホームズのリーダーシップを信じており、両者とも職を失いかけている状況ではないと現地26日(水)に語っている。

ハンプは1勝5敗という成績にファンが不満を抱えていることに共感しているとしながらも、システムを変えるには時間がかかる上に、焦って人員を入れ替えてもいいことはないと考えていると報道陣に明かした。

『SI.com』によると、ハンプは「いかなる転換にも、浮き沈みが伴います。スムーズにはいきません。シンプルにできればいいのにと思いますが、そうではないのです」と述べたという。「しかし、これはプロセスであり、そういうものなのです。規律を守るのは本当に難しいです。私や私の家族ほど負けるのが嫌いな人間はいませんが、私たちはそれを切り抜けてきました」

キャンベルHCとホームズGMはライオンズが長年の不調に対処するためにフロントオフィスの見直しを行った一環で2021年1月に採用された。ホームズGMは5年契約、キャンベルHCは6年契約を結んでいる。こうした長期的な投資はこの2人が変化をもたらしてくれるとライオンズが期待していることの表れだった。

しかし、ライオンズはまたもや苦戦を強いられて――キャンベルHCとホームズGMが就任してからライオンズは4勝18敗となって――いるため、彼らが契約を結んでからまだ1年半しか経っていないにもかかわらず、ライオンズのオーナーが何らかの行動に出ていずれかのポジションに変更を加える可能性があるのではないかとの議論が高まっている。

今季にホームズGMとキャンベルHCの立場が危うくなっているかと直接的に質問されたハンプは、チームのリーダーシップを信じており、若手の主力選手たちを成長させるためのプロセスを信頼していると答えた。

チーム公式サイトによれば、ハンプは「私たちが持っているものと、これから目指す姿を心から信じています。単純に時間がかかっているだけです。私が本当に信頼しているのは、ブラッドとダンを雇ったときにとった最初のプロセスです。非常に綿密なものでしたし、私たちは本当に適切な人材に巡り合えたと信じています」とコメントしたとのこと。

NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)北地区で最下位になることが多いライオンズは、デトロイトの人々が望んでいるような常に競争力のあるチームへと変貌を遂げるために多くの課題を抱えている。

キャンベルHCとホームズGMは就任からの短期間で変化を起こしてきた。ロサンゼルス・ラムズとの取引でクオーターバック(QB)マシュー・スタッフォードをトレードする代わりにQBジャレッド・ゴフを獲得した他、今季のドラフトではディフェンシブエンド(DE)エイダン・ハッチンソンを筆頭に、有望な選手を指名している。また、今年の『Hard Knocks(ハードノックス)』のエピソードから察するに、キャンベルHCは変化を起こすプロセスに携わる選手たちから支持を集めているようだ。

そうした変化はまだチームの成績には表れていないが、それでもハンプは長い時間を要するプロセスに耐える必要性を説き、再建を主導する責任者たちを信頼していると繰り返した。

「私たちはドラフトを通じて、正しい方法でこの状況を好転させられると信じています」と強調したハンプは次のように続けている。「忍耐が求められます。もどかしいものです。私がもどかしいと思っているかって? 間違いなく思っています。ファンはもどかしいか? 当たり前です。あなた方(記者たち)はどうですか? 私たちは本当に前進していると思っています。あなた方も見てきたでしょう」

「ただ・・・今回は大がかりな解体作業とその立て直しを行なっているのです。シーズンの3分の1が終わっただけです。あと11試合あります。だから、皆さんには非常ボタンを押したり、あきらめたりしてほしくないと思っています。なぜなら、私たちには成功するのに必要な人材がそろっているからです。私は心からそう信じていますし、もしそうでなければ、そのようには言いません」

【RA】