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チーフスがジャイアンツWRカダリウス・トニーをトレードで獲得

2022年10月28日(金) 09:21


ニューヨーク・ジャイアンツのカダリウス・トニー【Kevin Sabitus via AP】

ワイドレシーバー(WR)カダリウス・トニーが2年目のNFLシーズンの半ばで新しいホームを見つけた。

ニューヨーク・ジャイアンツがスピードのあるワイドレシーバーであるトニーをカンザスシティ・チーフスにトレードし、見返りに2023年3巡目補償ドラフト指名権と2023年6巡目指名権を得ると『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロが現地27日(木)に情報筋の話にもとづいて伝えた。3巡目指名権は条件付きではないとペリセロはつけ加えている。リーグのトランザクションワイヤによれば、このトレードは木曜日に正式なものになっている。

2021年にジャイアンツがドラフト1巡目で指名したトニーは、チームで過ごした短い時間にフラストレーションを抱えていた。23歳のトニーは負傷の影響でこれまでのキャリアでの出場が12試合に限られており、今はハムストリングのケガによってシーズン第2週以来フィールドに立っていない状態だ。成績が振るわなかったことから、トニーは2022年シーズン開幕前からトレードのうわさの対象になってきた。

キャリア通算でキャッチ41回、420ヤードとなっているトニーは、これらの数字の大部分を2021年シーズン第5週のダラス・カウボーイズ戦で上げている。結果はジャイアンツの大敗に終わったものの、トニーはこの試合でキャッチ10回、189ヤードをマークした。トニーはキャリアベストのこの試合から、終盤に相手選手にパンチを浴びせたことで退場させられた。

ジャイアンツの新ヘッドコーチ(HC)ブライアン・ダボールがトニーのポテンシャルを解き放つために与えたチャンスがあまりにも少なく、今季2試合でのスナップが限られる中、トニーはあらかじめ決まっていたスイープでしかボールに触っていない。

ダボールHCはトニーのトレードについて、木曜日に「それがチームにとって最良だと考えただけだ」と報道陣に話している。

ケガがないときのトニーは、フロリダ大学時代に常に発揮していたスピードと回避能力を垣間見せていた。フィールドのどこにでもラインアップできる爆発的なプレーメーカーを追加することで、並外れた勢いを誇るチーフス攻撃陣はトニーのディープスレットの能力やバックフィールドからのスピードの脅威を活用していくだろう。

チーフスのクオーターバック(QB)であるパトリック・マホームズも最新の武器を歓迎している。

チーフスは選手人事部門の責任者だったライアン・ポールズがシカゴ・ベアーズのジェネラルマネジャーになったことによって、2つの補償ドラフト指名権を得ている。今回はそのうちの1つ(と6巡目指名権)を使い、まだ成長可能な元1巡目指名選手を獲得した。

このオフシーズンにWRタイリーク・ヒルをトレードで手放したカンザスシティの新たな再生プロジェクトは、攻撃陣に刺激を与えるはずだ。チーフスは試合平均ポイント(31.9ポイント)でリーグトップにつけており、試合平均ヤード(403.3ヤード)ならびに試合平均パスヤード(296.0)で2位となっている。

そのフィジカルやスペースでの回避能力を考えれば、トニーはヒル2.0へと成長するかもしれない。ただし、アンディ・リードHCとそのスタッフが新たな攻撃陣の脅威を実戦でどう展開するかを確認する前に、トニーが健康状態を取り戻さなければならない。

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