2勝5敗のスタートでもハケットHCとQBウィルソンを支持するブロンコスGMペイトン
2022年10月28日(金) 12:24デンバー・ブロンコスは今オフシーズン、スーパーボウルを制覇するという希望を抱きながら、新たな主力選手を迎え入れた。しかしながら、今のところは計画通りに進んでいない。
7試合を通して2勝5敗となっているブロンコスは、現地30日(日)にロンドンでジャクソンビル・ジャガーズとの重要な一戦を控えている。まだシーズン第8週とはいえ、低調なスタートを切っていることにより、今後1カ月間における緊迫感が高まってきている。
ジェネラルマネジャー(GM)ジョージ・ペイトンは木曜日に「明らかに結果が伴ってない」と述べ、次のように続けた。「2勝5敗では十分とは言えない。全員が良くなる必要があるし、それは私から始まる。このフットボールチームを信じているし、ここにいる人々――コーチングスタッフ――を信じている。巻き返せる。まだ7試合だ。全試合に参加してきたが、それがすべてではない。試合に勝つことがすべてだ。われわれはフットボールの試合に勝つ方法を学ばなければならない。それができていないのだ」
ブロンコスは今すぐ試合に勝ち、プレーオフ進出の望みをつなぐために勝ち続ける必要がある。また、新ヘッドコーチ(HC)ナサニエル・ハケットも、今季からチームに加入したクオーターバック(QB)ラッセル・ウィルソンも、現時点よりもいいパフォーマンスを発揮することが必要だ。
ハケットHCはヘッドコーチとしてデビューを飾ったシアトル・シーホークス戦で、かなりの失態を犯している。シーズン第1週に敗れたその試合で、ハケットHCは時間の使い方を誤った他、最終的に極めて見込みが薄い64ヤードのフィールドゴールを蹴らせて失敗に終わったのだ。それは、期待に胸を膨らませて2022年シーズンを迎えたチームにとって、悲惨な結果となっただけではなく、その後の流れを決定づけるものにもなった。
しかしながら、ペイトンGMはハケットHCに責任を押し付けようとはしていない。状況を好転させる時間は残されている上に、ペイトンGMは自分の採用に自信を持っている。
「ナサニエルを信じている。ナサニエルを100%支持している。彼はヘッドコーチとして7試合に参加してきた。彼に向けられている厳しい目は前代未聞だ」と語ったペイトンGMはこう続けた。
「プライムタイムの試合が4つもある。つまり、彼は全世界の人々の前で学ばなければならないようなものだ。彼のチームのまとめ方をとても気に入っているし、彼らはつながっている。彼はみんなを一つにしているし、その中で戦い抜いてきたことを私は評価している」
一方のウィルソンは、プロボウルに9回選出されたことのあるクオーターバックに期待されているレベルのパフォーマンスを発揮できていない。今オフシーズンに鳴り物入りでブロンコスに加入したウィルソンは現在、パス成功率、タッチダウン対インターセプト比、パサーレーティング、勝敗記録においてキャリア最低の数字を記録している。また、昨シーズン第5週に指を負傷する前に残していたものよりも低い成績が続いており、パサーレーティングは負傷前より20ポイント近く低くなっている。
これは多くの人々にとって心配な兆候だと言えるが、ペイトンGMはウィルソンが水曜日に話していたように、今の状況は一時的なものに過ぎず、すぐに改善していくはずだと信じている。また、ウィルソンとオフェンスが苦戦している原因は、まだ新しい体制に慣れていないことの他にはなく、それも時間が経てば解決するだろうと考えているようだ。そして、ブロンコスはウィルソンに十分な時間を与えるつもりだ。
ペイトンGMは「心配していない。ラスとは長い付き合いになるのであって、最初の7試合は気にしていない」と強調している。「われわれはラスを信じているし、私自身もラスを信じている。単純にオフェンスでもっといいプレーをしなければならない。タイミング、リズム――うちにはアイデンティティが必要だ。オフェンスにおけるアイデンティティを確立できていない。それは時間が解決してくれると思っている。願わくは、早くそうなってほしい」
ブロンコスは数年間にわたってウィルソンを確保すべく、9月頭に5年2億4,500万ドル(約358億8,148万円)の契約延長をまとめた。今のところ、報酬に見合った結果は出ていない。ペイトンGMが正しければ、ウィルソンは最終的に期待に応えるだろう。そうではない場合、デンバーは大きな問題を抱えることになる。
【RA】