ジェッツ戦でQBジョーンズの先発を示唆するペイトリオッツHCベリチック、QB議論の追及を拒む
2022年10月28日(金) 15:50ニューイングランド・ペイトリオッツの新たなクオーターバック(QB)論争――ジレンマか難問かはさておき――はシーズン第8週に向けて明確な答えが出ている。
5勝2敗のニューヨーク・ジェッツと対戦する試合でQBマック・ジョーンズがペイトリオッツの先発を務めると、ヘッドコーチ(HC)のビル・ベルチックが現地27日(木)に記者団に示唆した。
「マックは昨日すべての練習に参加し、試合にはフルで出場できるよう準備万端であることを期待している」とベルチックHCはコメントしている。
「彼はその準備ができていて、それが試合の準備に必要なことであり、オフェンスユニットにも必要なことだ。チームが一丸となって取り組むべきことで、今週はそれを発揮できるだろう」
「クオーターバック全員と話をした。みんな、自分たちがどのような立場にいるかは分かっている」
ベリチックHCは少なくとも今週はクオーターバックの状況を整理できているようだ。しかし、長期的な計画は不透明なままと言える。
ジョーンズはペイトリオッツの前回の試合、マンデーナイトのシカゴ・ベアーズ戦に先発したが、前半で予定通りルーキーQBのベイリー・ザップと交代している。ザップはすぐさま2つのタッチダウンパスを決めてペイトリオッツに一時的なリードをもたらした。ハーフタイムにベリチックHCは両方のクオーターバックが後半にプレーすると話していたが、ジョーンズが再びフィールドに出ることはなかった。これにより、ジョーンズの将来はこれまでの認識ほど確実でないかもしれないという新たな憶測を呼んだが、ベリチックHCはひとまず今週はこれまで通りの先発QBを起用するようだ。
「それが今のわれわれの状況だ。いいな? 仮説に付き合うつもりはない」とベリチックHCは述べている。「そういう話をしている場合ではないんだ。チームはジェッツ戦に向けて準備をしている。それが今の状況だ。これ以上話すことはない。いろいろな仮説にコメントしろと言われても、私はそれがどういうものなのか知らない。だから、そこに触れるつもりはない」
スタッツを見る限り、ペイトリオッツはザップとの方が良い結果を残している。3勝4敗のペイトリオッツはザップが出場した際にポゼッションの40%を得点につなげているのに対して、ジョーンズの場合はわずか26.5%。しかしながら、ベリチックHCのペイトリオッツは2021年にジョーンズを獲得するのに1巡目の指名権をかけているため、彼のバックアップが何回かいいプレーを見せたからといって、アラバマ大学出身のジョーンズをあきらめるわけにはいかない。
ベリチックHCのコメントからすると、もうこの話題にはうんざりしているようだ。
「先週は自分たちの思う通りにゲームを始めることができだが、その結果についてはすでに話した」とベリチックHC。「今週はまた新たな週で、違う状況だ。マックがわれわれのクオーターバックとなる」
ジョーンズがニューヨークでいくつかのタッチダウンを決めてペイトリオッツを勝利に導くことができれば、彼自身にとっても大きなプラスになるだろう。しかし、実際にそうなるまでこの話題が収まることはない。
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