ペイトリオッツHCベリチックがジョージ・ハラスを抜いて通算勝利数で歴代2位に
2022年10月31日(月) 09:51スーパーボウルで6勝、それ以外のプレーオフゲームで25勝、レギュラーシーズンゲームで294勝を挙げたビル・ベリチックが通算勝利数で歴代2位になった。
ニューイングランド・ペイトリオッツが現地30日(日)に行われた試合でニューヨーク・ジェッツに22対17で勝利したことで、ベリチックはヘッドコーチ(HC)として通算325勝(プレーオフを含む)を挙げるという歴史的な偉業を成し遂げている。これにより、ベリチックHCはシカゴ・ベアーズの象徴的な存在である“パパ・ベアー”ことジョージ・ハラスの記録を抜き、単独2位に躍り出た。
70歳のベリチックHCはポストシーズンを含めた通算勝利数で、あとは元HCのドン・シュラを追いかけるのみとなっている。シュラは通算で347勝を挙げて殿堂入りを果たした。
試合後、今回の偉業を成し遂げたことについて質問されたベリチックHCは、その意義についての意見を述べることを引退後まで先延ばしにしている。
「それについては終わってから話そうか。ここであれ何であれ、最後に足し合わせることにしよう」と語ったベリチックHCはこう続けた。「これまでにチームに所属して、それらの勝利に貢献してくれた素晴らしい選手たち全員に感謝している。ロッカールームにそういった選手が何人かいた。今、うちにいる(フリーセーフティ/FSのデビン)マコーティーや(ワイドレシーバー/WRのマシュー)スレーターといった選手たちだけではなく、(元ラインバッカー/LBのジェロッド)メイヨや(元WRの)トロイ・ブラウンたちもチームのために、そして私のために多くの勝利に貢献してくれた。だから、これはまさにチームの勝利だ」
日曜日を迎えるにあたり、ベリチックHCとハラスは324勝で並んでいた。そして、日曜日に単独2位になったベリチックHCは、1つのチームのヘッドコーチとして2番目に多いレギュラーシーズンの勝利数を数えてシュラの記録を上回っている。ベリチックHCはペイトリオッツの指揮官になってからレギュラーシーズンで258勝を挙げており、シュラがマイアミ・ドルフィンズ時代に挙げた勝利数を1つ上回った。この記録で歴代1位に輝いているのはハラスで、その数は318勝だ。
1920年、ベアーズがNFL創設時のフランチャイズの1つであるディケーター・ステイリーズとして知られていた頃にヘッドコーチに就任したハラスは、1967年シーズンまで4回にわたってベアーズのフランチャイズに所属してその勝利数に到達している。
ベリチックHCはクリーブランド・ブラウンズ時代に36勝を挙げたが、大きな成功を収めたのはペイトリオッツに移ってからだ。ペイトリオッツでは9回のスーパーボウル出場と6回の優勝を果たし、一時代を築き上げている。
ハラスが497試合で324勝に到達したのに対し、ベリチックHCは440試合で325勝を記録した。
今回の勝利でジェッツ相手に13連勝を挙げたベリチックHCは、ジェッツ戦の成績を36勝11敗に伸ばしている。ベリチックHCは一時的にジェッツのヘッドコーチに就任したことがあるが、実際に試合で指揮を執ったことは一度もない。
史上最高のヘッドコーチとも言えるベリチックHCは、通算成績を325勝159敗とし、聖域に向かってさらに足を進めている。
Second most wins in @NFL history. pic.twitter.com/X3Ntpb1puD
— New England Patriots (@Patriots) October 30, 2022
「@NFLの歴史の中で2番目に多い勝利数」
【RA】