地位は安泰だと見込まれているコルツHCライク
2022年10月31日(月) 11:21現地24日(月)、インディアナポリス・コルツがシーズン第8週のワシントン・コマンダース戦から2年目のクオーターバック(QB)サム・エリンガーに先発を任せると発表した後、すぐに別の疑問が生じていた。例えば、このような疑問だ。この動きは勝利を必要としているヘッドコーチ(HC)が決めたものなのだろうか? 勝たなければならないというプレッシャーを感じているのだろうか?
フランク・ライクの地位の安定性にどのような意味を持つのだろうか?
一方で、複数の情報筋によれば、ライクHCはまったく困難な状況に陥っていないという。彼の仕事の状況は“安泰”と表現するのが最も適切であり、良好な状態であるとのこと。
それはすべて理にかなっている。今季はQBマット・ライアンのベンチ入りにつながるほどの苦戦を強いられているが、ライクHC率いるコルツが勝率.500を下回ったのは1シーズン――レギュラーシーズン開幕の数週間前に元QBアンドリュー・ラックが突然引退した2019年シーズン――だけだ。たいていの場合、ライクHCは一連の試練を乗り越えてチームを管理し、堂々とした姿でシーズンを終えている。
今季は3勝4敗1分と、今のところは浮き沈みの激しいシーズンとなっているが、コルツの目標の多くはその先にあるのだ。
2021年8月、ライクHCはジェネラルマネジャー(GM)クリス・バラードと共に2026年シーズン末まで契約が延長されることになった。コルツのオーナーであるジム・アーセイは以前に大型の契約延長を結んだ直後に別の行動を起こしたことがある――チャック・パガーノ元HCとライアン・グリグソン元GM時代が最も顕著な例――が、今回はそうならないようだ。
それと同時に、チームは新たにエリンガーを先発QBに指名している。これにより、エリンガーはプロ入り後初めて本格的にプレータイムを得ることになった。彼はコマンダース戦に臨む前にレギュラーシーズンの試合でパスを投げたことが一度もなかった。
根本的に、オフェンスがそれほど大きな変化を遂げるとは思われていない。しかし、エリンガーの運動能力があれば、37歳のライアンを活用するときよりも多くの計画されたランやランパスオプション(RPO)を期待できる。目標はこれまでと変わらず、ようやくまとまり始めてきたオフェンシブラインの後ろでランニングバック(RB)ジョナサン・テイラーを走らせるというものだ。新しいQBはコルツに活気をもたらすことを望まれている。
コルツはエリンガーをエッジに置いて走れるようにし、守備陣が注意を払うべき要素を追加するつもりだ。テイラーのためにオフェンスを活性化させることが計画されている。
エリンガーはメンタル面で、常に先発選手と同じように準備し、QBニック・フォールズと分け合っていたレップスを最大限に活用していた。短期集中コースがあったわけではない。単純にエリンガーが試合に出て実行するということだ。
そのすべてが日曜日から始まった。結果として、コルツはコマンダースに17対16で敗れている。
【RA】