RBポラードが活躍してもRBエリオットの役割に影響はないとカウボーイズオーナー
2022年10月31日(月) 12:19現地30日(日)、ダラス・カウボーイズはシカゴ・ベアーズに49対29で勝利した。ケガをして欠場していたカウボーイズのランニングバック(RB)エゼキエル・エリオットの代役を務めたRBトニー・ポラードは、タッチダウン3回をマークしてキャリア4度目の先発出場を存分に楽しんでいる。
最終的に131ヤードを稼ぎ、キャリー平均でなんと9.4ヤードも獲得したポラードは、バックフィールドから抜け出したときにどれほど有能であるかを証明しただけではなく、カウボーイズ攻撃陣をこれまでとは異なる姿に変えた。ポラードが主要なボールキャリアとなった今回の試合で、カウボーイズは得点とトータルヤードの両方でシーズンハイをマークしている。
ポラードがキャリア史上最高の結果を残したことで、当然、ここ数シーズンにわたって出ていた誰がカウボーイズでリードバックを務めるべきかという議論が再燃している。しかし、当面の間、序列が変わることはなさそうだ。
カウボーイズのオーナーであるジェリー・ジョーンズは試合後、ポラードの活躍がエリオットの役割に影響を与えることはないと述べている。
『The Athletic(ジ・アスレチック)』のジョン・マチョタによると、ジョーンズは試合後に「そういった議論はない」と語り、こう続けたという。「相手を懲らしめる能力、ボールを運ぶ能力、パスプロテクションでできることやその能力、そしてビッグプレーを生み出す能力がジークにはあり、われわれはジークと同じように進んでいくつもりだ。彼は今年の成功にとって不可欠な存在だと本気で思っている」
膝のケガで今季初めて試合を逃したエリオットは、これまでにキャリー109回で443ヤード(キャリー平均4.1ヤード)を記録してチームをけん引し、タッチダウン4回をマークしている。かつて圧倒的な強さを誇ったベテランのプレーは近年になって陰りを見せているものの、エリオットはゴールライン付近やショートヤードでの卓越したパスブロッキングと並外れた認識力によってチームの信頼を得てきた。そのため、ポラードはチェンジ・オブ・ペース・バックの役割に追いやられている。
ポラードは2019年のルーキーイヤーからずっと素晴らしいポテンシャルを発揮してきた。ドラフト4巡目指名を受けてカウボーイズに入団したポラードは、任された役割が何であれ、それをこなしている。ポラードはカウボーイズのメインキックリターナーやエリオットの代役を務めてきただけではなく、バックフィールドから抜け出してパスキャッチの脅威になれる可能性も示してきた。
日曜日の活躍を受けて、ポラードのオープンスペースでのスピードや突破力をもっと活用すべきだという議論が加速している。ポラードの脅威はクオーターバック(QB)ダック・プレスコットにも良い影響を与え、プレスコットはパス27回中21回成功、250ヤード、タッチダウン2回(インターセプト1回)と今シーズンで最も優れた成績を残した。
カウボーイズ(6勝2敗)はシーズン第9週がバイウイークとなっている。エリオットが回復すれば、カウボーイズは再びラン攻撃でNFLをけん引する存在になるかもしれない。
【RA】