49ersのRBマカフリーが珍しいタッチダウンハットトリックを達成
2022年10月31日(月) 16:53サンフランシスコ・49ersに入団してからわずか2試合で、ランニングバック(RB)クリスチャン・マカフリーがすでに歴史を刻んでいる。
現地30日(日)に実施され、31対14でロサンゼルス・ラムズに勝利した試合は、マカフリーが49ersの一員として臨んだ2回目の試合だった。そこで素晴らしい活躍を見せたマカフリーはパス、ラン、レシーブのそれぞれでタッチダウンを決めている。
マカフリーはプロフットボールの殿堂入りを果たした元RBラダニアン・トムリンソンが2005年に1試合で3種類のタッチダウンを成功させてから、初めてそれを成し遂げたNFL選手となった。1970年にNFLとAFLが統合して以来、1試合でタッチダウンパス、タッチダウンラン、タッチダウンレシーブを決めたのはマカフリーとトムリンソンの他に故ウォルター・ペイトン(1971年)しかいない。
マカフリーは3回のタッチダウンのうち2回を後半に決め、チームが4点差をつけられていたところから逆転して17点差をつけて勝利するのを後押しした。しかし、例のごとくマカフリーは個人の功績を称えるよりも、チームの勝利を祝うことに重きを置いているようだ。
『ESPN』のニック・ワゴナーによると、マカフリーは「もちろん、そういうことは本当にクールだ」とコメントし、「一番大事なのは最終的に勝つことだと思う。後半でああいうプレーをすることもそうだね。でも、俺は1人の49erであることを誇りに思っているだけだし、今日の試合に勝ててよかった」と続けたという。
マカフリーは最終的にキャリー18回で94ヤード、パス1回中1回成功で34ヤード、キャッチ8回で55ヤードをマーク。『NFL Research(NFLリサーチ)』によれば、マカフリーはパス、ラン、レシーブの各カテゴリーで30ヤード以上を記録してタッチダウンを決めたスーパーボウル時代初の選手となったという。
49ersのヘッドコーチ(HC)カイル・シャナハンは「彼がどれほど優れた選手であるかは周知の事実だと思うが、私は彼の一貫しているところと、何をするにも制御がきいているところが好きだ」と述べている。「彼はとてもスマートな選手で、多くのプレーなどを見せてくれるが、それは彼のゲームの進め方が安定しているからだ。彼の加入はうちにとって素晴らしいことだと思う」
トレードでカロライナ・パンサーズから49ersに加入したマカフリーは、ラムズ戦でキャリア2度目のタッチダウンパスを成功させ、その試合における49ersの初得点に貢献した。マカフリーは第2クオーターにワイドレシーバー(WR)ブランドン・アイユークに34ヤードのパスを通し、そのおかげでチームは同点に追いついている。
マカフリーは試合の後半もチームの猛攻を支え、試合の流れを良い方向に変えていった。
第3クオーターで、マカフリーがクオーターバック(QB)ジミー・ガロポロから9ヤードのパスを受けたことにより、49ersはこの試合で初めてリードを奪っている。結果的にこの得点が勝敗を分けるものになったが、マカフリーはその後もとどまることなく1ヤードのタッチダウンランも決め、NFLで最も珍しいハットトリックを達成した。
マカフリーがシャナハンHCのオフェンスで素早く学習した、というのはあまりにも控えめな表現だろう。マカフリーは新チームで力強いスタートを切り、逆転勝利に導いただけではなく、歴史的な偉業をも成し遂げている。
【RA】