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ドルフィンズがブロンコスのパスラッシャーであるブラッドリー・チャッブをトレードで獲得

2022年11月02日(水) 10:32

ブラッドリー・チャッブ【Tom DiPace via AP】

マイアミ・ドルフィンズがトレード期限を前に、守備面で大きな水しぶきを立てつつ動いている。

ドルフィンズが2023年1巡目指名権を含むパッケージと引き換えにデンバー・ブロンコスからパスラッシャーのブラッドリー・チャッブを獲得した。『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートとトム・ペリセロが状況を知る人物の話を元に現地1日(火)に報じている。

ドルフィンズは以前にサンフランシスコ・49ersとのトレードで手にした追加の1巡目指名権をブロンコスに差し出す。さらに、2024年4巡目指名権とランニングバック(RB)チェイス・エドモンズもブロンコスに送り、チャッブと2025年1巡目指名権を獲得することになっている。ドルフィンズは後にサンフランシスコ・49ersのRBジェフ・ウィルソンをトレードすることで、エドモンズに代わるバックフィールドの選手を獲得したとペリセロはつけ加えた。

後にブロンコスがこのトレードについて正式に発表している。

激しいAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)プレーオフ争いの中で5勝3敗になっているドルフィンズは、今回の動きによって今季にやり込められてきた守備陣を強化している。2022年シーズンのこれまでの試合でドルフィンズが340ヤード以下に抑えた対戦相手は2チームしかない。

これまで8週間でドルフィンズが記録しているサック15回は、他チームと並んでNFLで9番目に少ない数字となっている。

ついに健康状態を取り戻したチャッブは今季にデンバーで優れたパフォーマンスを見せており、サック5.5回、プレッシャー26回をマークした。そのチャッブなら、ジェイレン・フィリップスやメルビン・イングラムを擁するドルフィンズのエッジを即座にアップグレードできるだろう。

今回のトレードは、ブロンコスのジェネラルマネジャー(GM)であるジョージ・ペイトンにはチャッブにフランチャイズタグをつける計画はなく、大金を支払って負傷歴のある元1巡目指名選手を維持するつもりではなかったことを示している。その引き換えに1巡目指名権を得たのは、素晴らしい動きだったと言えよう。

チャッブを放出してすぐ、ブロンコスもパスラッシャー追加に動いている。ラポポートによれば、ブロンコスは2024年4巡目指名権と引き換えに、ニューヨーク・ジェッツからジェイコブ・マーティンと2024年5巡目指名権を得たとのことだ。

3勝5敗のブロンコスはトレード期限前に売り手候補の筆頭となっており、オフシーズンにクオーターバック(QB)ラッセル・ウィルソンをトレードしたのを受けてドラフト資本の立て直しを必要としていた。チャッブはペイトンGMが擁していた最大の切り札だ。

ペイトンGMは火曜日に発行した声明の中で「チャンピオンシップチームを築くことに取り組む中で、これは多くの要素を検討する必要のある難しい決断だった。才能あるパスラッシャーグループを含め、われわれは選手たちに大きな自信を抱いており、今回のトレードによってロースターを改善し続けるための重要なドラフト資本がもたらされる」と語っている。

「われわれが目標とし、期待していることは勝利であり、その成功を維持してスーパーボウルを目指していることに変わりはない。われわれはこのチームを信じており、シーズン後半に自分たちが有しているチャンスに興奮している」

この取引の中でエドモンズを得たことはブロンコスのバックフィールドの助けになるだろう。膝を負傷したジャボンテ・ウィリアムズがシーズン終了となったのを受け、ブロンコスはバックフィールドをコミッティーで動かしていた。また、マイク・ブーンもシーズン第7週の試合で足首の負傷を抱えている。エドモンズの存在はマイアミのマイク・マクダニエルHCのスキームでうまく働かず、ラヒーム・モスタートの後塵を拝している状態だった。オフシーズンにドルフィンズと2年1,200万ドル(約17億6,724万円)の契約を交わしたエドモンズは、デンバーでメルビン・ゴードンやラタビアス・マレーとスナップを競っていくことになる。エドモンズの2023年の契約に保証金はない。

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