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復帰可能になり次第、QBワトソンが先発を務めるとブラウンズGMベリー

2022年11月03日(木) 10:28


クリーブランド・ブラウンズのデショーン・ワトソン【AP Photo/Ron Schwane】

NFLのトレード期限が過ぎた後、クリーブランド・ブラウンズのジェネラルマネジャー(GM)アンドリュー・ベリーが現地2日(水)に報道陣の前で、3勝5敗となっているチームの現状について語った。

特筆すべき内容としては、クオーターバック(QB)ジャコビー・ブリセットがこれまでにどれほどいいパフォーマンスを発揮していようとも、出場停止期間が終わればQBデショーン・ワトソンが先発の座に就くという点が挙げられる。ベリーGMは水曜日にブラウンズの意向を正式に発表。12月4日(日)に実施されるシーズン第13週のヒューストン・テキサンズ戦で復帰可能になったときにワトソンが試合に出場するとチームが約束したのは今回が初めてだった。

リーグの個人行動規範に違反したことによる11試合の出場停止処分の条件に従い、ワトソンは10月10日から制限付きでチーム施設に復帰している。現時点では試合に出場することや、チームの練習に参加することはまだ許可されていない。

ベリーGMはワトソンについて「彼が戻ってきたのは素晴らしいことだ」と述べている。「彼は自分を磨くことに専念し、好調を維持しながら、一部のミーティングに参加している。あらゆることに取り組み、求められている以上のことをやり遂げてきた。彼がフットボール活動を活発化させ、練習場に戻ってこられるようになるのを心待ちにしている」

ワトソンは11月14日(月)に練習場への復帰が許可される予定だ。計画では、ブラウンズがシーズン第13週にヒューストンに移動する際に、ワトソンは試合に出る準備が整っていることになっている。それまで、ブラウンズはこれまでと同様にブリセットに先発を任せるつもりだ。

これまでのところ、見事な活躍を見せてきたブリセットは、パス成功率63.9%、1,862ヤード、タッチダウン7回、インターセプト5回を記録してきた。ブリセットはほぼすべての試合でブラウンズの競争力を維持しており、月曜夜に勝利したシンシナティ・ベンガルズ戦では、ワイドレシーバー(WR)アマリ・クーパーに重要なパスを3回通してチームのリードを2桁以上に保つのに貢献している。

「ジャコビーは契約時に期待していた通りの働きをしてくれている」とベリーGMは語った。「彼はおそらく1試合を除いて、先発出場するたびに試合に勝つためのチャンスとそれ以上のものを与えてくれた。特にインディアナポリス(コルツ)時代から、彼がロッカールームで特別な存在であることは分かっていた。この組織にとって素晴らしい補強となってくれているし、彼がこれまでチームに与えてくれたものには、これ以上ないほど満足している」

ブリセットのパフォーマンスは、チームの期待を上回らないまでも、それに応えていると言えよう。それでも、ワトソンが復帰できるようになれば、ブラウンズは長期的なスターターにその仕事を任せようとしている。

ブラウンズ攻撃陣の別の部分に目を向けると、ランニングバック(RB)カリーム・ハントはかつて重要な存在だったが、その後は影が薄くなってしまった。月曜夜にはタッチ15回で72ヤードを記録してブラウンズがベンガルズに勝つのを後押ししたものの、それはまるでトレード期限が過ぎる前のお別れ公演のようだった。

ハントは月曜日の試合後にこの件についてコメントし、移籍の可能性について“何でも構わない”と報道陣に明かしている。しかし、ハントのトレードが成立することなく期限は過ぎ、彼は2022年シーズンの残りもブラウンズで過ごすことになった。

長期的にとどまることはないとしても、ハントが残留することにチームは満足している。

ベリーGMは「今のチームに本当に良い感触を持っている。ロッカールームのメンバーもとても良い感じだ」と強調し、こう続けた。「特にカリームについては、高く評価している。なぜなら、この数カ月間で彼が経験したようなことを個人的に経験すれば、彼のステータスがある程度不安定であることや、カリームが8月以降、一生懸命に働き、チームを第一に考えることだけに専念してきたことが分かるからだ。そのような考え方や姿勢があるからこそ、困難な課題や状況を乗り越えられると思うし、それはシーズン後半の週を重ねていく中で、最終的に試合に勝つために必要なものだと思う」

ハントは月曜夜、自分の状況についてフロントオフィスと話し合っていないと明かしている。そして、トレード期限にあたる火曜日には何のニュースも受け取らなかった。それでも、ハントは最終的に、どんな状況でも仕事を続けると話しており、そうした態度にとても感謝していると述べたベリーGMは次のようにコメントした。

「私たちは常に選手たちと率直な話し合いをしている。誤解のないように言うと、そのどれもが、必ずしも孤立した状態で行われるわけではない。しかし、カリームは8月以来、毎日素晴らしい働きをしている。彼がどれほど情熱的で、どれほどこのチームやこの街を大切にしているかは皆さんご存知だと思う。私たちは彼がシーズン後半に力を発揮してくれると思っているし、そうすると分かっている。また、月曜夜のように、チームが試合に勝ち続けるのを後押ししてくれることを楽しみにしている」

【RA】