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ビルズがWRオデル・ベッカムの獲得を“検討すらしないのはおかしい”とビーンGM

2022年11月03日(木) 11:16


ロサンゼルス・ラムズのオデル・ベッカム【AP Photo/Rick Scuteri】

ワイドレシーバー(WR)オデル・ベッカムが今シーズンにどこでプレーするのかという話が今も続いている中で、バッファロー・ビルズのジェネラルマネジャー(GM)ブランドン・ビーンがシーズン後半にベッカムと契約を結ぶことにチームは反対していないと述べている。

現地2日(水)、ビーンGMは「OBJはとんでもない才能の持ち主だ」と報道陣に語り、こう続けた。「彼がどんな状態でドラフトされたか知っているだろう。もちろん、彼は素晴らしいキャッチをしていたし、ACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)を断裂していなければスーパーボウルMVPに選ばれていたかもしれない。しかし、彼は素晴らしい選手だ。OBJが何者なのか、このロッカールームの誰もが知っている。彼がこのチームの助けになってくれると思いながら、検討すらしないのはおかしいだろう」

ACL断裂からの回復を目指しているベッカムが完全に回復した後にどのチームに加入するのかという憶測は、数カ月間ずっと飛び交ってきた。そのような中でビーンGMはこのような発言をしている。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートは先月、彼に最も興味を持つ可能性が高いチームはレシーバーを必要としているプレーオフ進出候補だと報じていた。ラポポートはそのとき、ビルズがベッカムの獲得を目指す可能性があるとつけ加えていたため、今回のビーンGMの発言は火に油を注ぐ形となっている。しかし、ビーンGMはスターWRのいかなる契約も、チーム全体にとって有益かどうかを判断するために複数の要素を考慮しながら、慎重に検討する必要があると強調した。

ビーンGMは「そうするとなれば、金銭的なことや役割のことなど、いろいろなことを考えなければならない。だが、彼のような才能の持ち主なら、もちろん検討する」と話している。

ビルズの関係者でベッカムがビルズに来る可能性についてコメントしたのはビーンGMだけではない。

ベッカムと共にロサンゼルス・ラムズの一員として第56回スーパーボウルに出場し、優勝を経験した後、今オフシーズンにビルズと契約を結んだアウトサイドラインバッカー(OLB)ボン・ミラーは、何度もベッカムの選択肢についてコメントしており、10月にはベッカムがビルズに来ることを保証するとまで発言している。

ベッカムは2年連続でシーズン終盤に多くのチームから望まれるフリーエージェント(FA)になる可能性が高い。ベッカムはクリーブランド・ブラウンズから放出を承諾された後、2021年11月にラムズに入団。ラムズがプレーオフに進出する際に、重要な貢献者となった。しかしながら、2月に行われたスーパーボウルで最初のタッチダウンキャッチを決めた後、ACLを断裂して離脱を余儀なくされている。

ACLの断裂は通常、回復までに9カ月を要するため、ベッカムの復帰時期は11月中旬になると予想されてきた。つまり、これから数週間で議論は活発になる一方だろう。

ビーンGMの発言を踏まえると、条件さえそろえば、ビルズがベッカムと契約する可能性はある。

【RA】