パッカーズがトレードから手を引いたことに理解を示すQBロジャース、「うまくいかなかった」
2022年11月03日(木) 17:43攻撃面で苦しんでいるクオーターバック(QB)アーロン・ロジャースとグリーンベイ・パッカーズだが、その強化は当面行われない。
経験不足でビッグプレーの能力に欠けるレシーバー陣を抱えながらも、グリーンベイはトレードの期限が迫っても動こうとはせず、現在のロースターそのままに前進することを選んだ。
パスキャッチに関する近年のチームの判断に不満を感じていたことで知られるロジャースだが、今回はなぜか補強がされなかったことにそれほど機嫌を損ねていなかった。
「俺たちが狙っていた選手たちの対価がどうにも実態に見合ったものじゃなかったんだ」とロジャースは現地2日(水)、『USA Today(USAトゥデイ)』のライアン・ウッドに話している。「だから、俺は(ジェネラルマネジャー/GM)ブライアン(グーテクンスト)を信じることにした。彼とはいい話ができたよ。いくつか考えていたことはあったんだけどね。うまくいかなかった」
過去6カ月でパッカーズがドラフトで4巡目までにクリスチャン・ワトソン、ロミオ・ドゥブスの2人を、加えてサモリ・トーレの3人のレシーバーを指名し、そのポジションに投資している背景を考えると、ロジャースはチームに追い込みをかけることもできる。少なくともパスキャッチャーを追加しようという試みについて、彼が満足感を装うことはできる。
しかし、同時に彼は公私において若いターゲットグループに対する本音を打ち明けている。この日はそうすることなく、ロジャースは淡々とこう言った。「自分たちで何とかするしかない」
「俺の焦点はそこじゃない。並んだものを見て、ブライアンは名乗りを上げる価値があるほどの取引は見当たらないと思ったんだ」とパッカーズの対応についてロジャースは言っている。「それは、今のメンバーでプレーし、今のメンバーで勝たなきゃならないという俺たちへのメッセージだ」
以前と比べてロジャースがやや前向きになれる根拠はある。最新のゲームでパッカーズは27対17でバッファロー・ビルズに敗れたものの、ようやくダウンフィールドで成功を見いだし始めたところだ。ドゥブスとトーレは共に19ヤード以上のタッチダウンを決めており、キャッチ30回、296ヤード、タッチダウン3回でパッカーズ全体でランキング2位のドゥブスは長期的なチームの鍵になれる兆候を見せている。
問題は、ロジャースに長期にわたって若手を育成する時間がないことだ。
残念ながら彼が言った通りに、当面は今のメンバーで勝利を目指すしかない。彼らが協力し合い、3勝5敗の穴から抜け出せるかどうかを見守るとしよう。
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