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QBジーノ・スミス含むシーホークスの3名が10月の最優秀選手に選出

2022年11月04日(金) 11:16

シアトル・シーホークスのジーノ・スミス【AP Photo/Stephen Brashear】

現在、昨シーズンにプレーオフに出場できなかったチームのうち4つが地区トップに立っている。

その中でも一番の驚きはシアトル・シーホークスだろう。チームを率いるのは再生を遂げたクオーターバック(QB)と、主要選手となった2人のセンセーショナルなルーキーだ。

現地3日(木)に発表された10月の最優秀選手賞で圧倒的な存在感を放っていたのがシーホークスで、このチームからはQBジーノ・スミス、新人ランニングバック(RB)ケネス・ウォーカー三世、1年目のコーナーバック(CB)タリク・ウーレンが選出されている。

10月に3連勝と5戦中4勝を決めたシーホークスが、NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)西地区トップに踊り出た。スミスはその過程でチームの触媒となりつつ、自身のキャリアを立て直している。NFCオフェンス部門月間最優秀選手に指名されたスミスは、10月にパス147回中102回成功(69.4%)、1,207ヤード、タッチダウン9回、わずか1回のインターセプト、そして見事なパサーレーティング111.7を記録。その傍らで俊足なところも発揮し、ランで143ヤードとタッチダウン1回をマークした。

スミスのプレーを活気づけたのが、オフェンス部門月間最優秀新人賞に選ばれたウォーカーの活躍だ。ウォーカーは10月に432ラッシングヤードとラッシングタッチダウン5回を記録しており、いずれも新人の中でトップに立っている。ウォーカーは4試合連続で得点を挙げた。

ディフェンス部門月間最優秀新人賞を受けたウーレンは、9月最終週から10月の3試合目までの4試合連続でサックを記録。先月のスタッツとしてはタックル19回、パスディフェンス5回、ファンブルリカバリー2回、1回のリターンタッチダウンを含むインターセプト3回をマークしている。

AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)オフェンス部門月間最優秀選手に選ばれたのはテネシー・タイタンズのRBデリック・ヘンリーだった。ヘンリーは今回の賞の直前に、ヒューストン・テキサンズ戦で見せた強力なパフォーマンスによってシーズン第8週のAFCオフェンス部門週間最優秀選手に選ばれたばかりだ。ヘンリーはテキサンズとの試合で2回のタッチダウンランを決め、キャリア6度目の200ヤード超えを果たしている。10月の成績としては驚きの試合平均140.8ラッシングヤード、計563ヤード、ラッシングタッチダウン5回、645スクリメージヤードを記録。AFC南地区をリードするタイタンズは先月に4勝0敗をマークしており、ヘンリーは各試合で100ヤード以上を稼いでいる。

もう1チーム、驚異的な成功を収めているのがニューヨーク・ジェッツだ。とは言え、ギャンググリーンの成功が元1巡目指名選手であるディフェンシブエンド(DE)クイネン・ウィリアムスの台頭と時を同じくしているのはまったく驚きではない。AFCディフェンス部門月間最優秀選手賞を受けたウィリアムスはタックル23回、サック4.5回、タックルフォーロス4回、ファンブルフォース1回、ファンブルリカバリー1回、パスディフェンス1回という活躍を見せた。

今年からミネソタ・バイキングスに加わり、まだ開幕から2カ月を終えたばかりだが、アウトサイドラインバッカー(OLB)ザダリアス・スミスは新しいホームがNFC北地区首位につける上で重要な役割を果たしている。NFCディフェンス部門月間最優秀選手となったスミスは、タックル14回、サック6.5回、タックルフォーロス8回、パスディフェンス1回をマーク。バイキングスは10月に負け知らずであり、その大きな理由の一つがスミスの存在だった。

AFCスペシャルチーム部門月間最優秀選手賞はタイタンズのパンター(P)ライアン・ストーンハウスが、NFCの同賞はワシントン・コマンダースのPトレス・ウェイが受賞した。

ストーンハウスは20回以上のパントで平均51.7ヤードを記録し、正味の平均は45.0ヤード。20ヤードライン以内に入れたパントは8回で、最長は66ヤードとなっている。

ウェイは28回のパントで平均46.8ヤード、正味の平均は45.1ヤード、最長68ヤードをマークし、16回のパントが20ヤードライン以内に入っている。

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