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ベアーズQBフィールズがドルフィンズ戦でQB記録の178ランヤードをマーク

2022年11月07日(月) 12:50


シカゴ・ベアーズのジャスティン・フィールズ【Todd Rosenberg via AP】

シカゴ・ベアーズのクオーターバック(QB)ジャスティン・フィールズの有望な2年目のシーズンは、現地6日(日)に見せたパフォーマンスによって歴史的な一章となっている。

試合ではマイアミ・ドルフィンズに敗れたものの、フィールズはレギュラーシーズンの1試合でQBが稼いだランヤードとして最多の178ヤードをマークして、NFL記録を樹立した。この記録を保持していたのは2002年シーズン第13週に行われたミネソタ・バイキングス戦で173ヤードを記録した元QBマイケル・ビックだ。また、QBの歴代最多ランヤード記録は2013年のプレーオフゲームで181ランヤードを稼いだコリン・キャパニックが保持している。

フィールズは日曜日の試合で第3クオーターに驚異的な61ヤードのタッチダウンランを成功させるなど、ランプレーで印象的な活躍を見せた。ベアーズが強力なドルフィンズの攻撃に対抗し続けられたのはこのプレーのおかげだと言える。今回の試合でキャリー平均11.9ヤードを獲得したフィールズ。ランにおけるプレーメイク能力はこれまでも2022年シーズンにおけるフィールズの著しい成長を強調するものとなっていた。しかし、23歳のフィールズは歴史的な偉業を成し遂げる中で、パサーとしても大幅に成長を遂げたことを示している。

ドルフィンズ戦でフィールズはパス28回中17回を成功させ、パサーレーティング106.7を記録した。また、キャリアハイとなる3回のタッチダウンパスも決めている。フィールズはベアーズがこの試合で獲得したトータル367ヤードのうち、301ヤードを稼いだ。『NFL Research(NFLリサーチ)』によると、少なくとも1950年以降に、1試合で150ランヤード以上と3回以上のタッチダウンパスを記録した選手は、フィールズ以外にいないという。

フィールズは歴史的な結果を残したことについて「自分は毎週、ただただ成長し、良くなっているだけだと思う」と語った。「今の自分にとって一番の目標はそれを続けていくことだ。上昇し続けて、毎日の練習でどんどん良くなっていく。自分にできることはそれしかない」

もちろん、ベアーズの一員がシングルゲームのラッシング記録を更新するのは今回が初めてではない。ベアーズの象徴的な存在である元ランニングバック(RB)ウォルター・ペイトンは1977年11月20日に実施されたバイキングス戦で、NFLシングルゲーム記録となる275ヤードのラッシングをマークしている。ペイトンの記録は2000年にシンシナティ・ベンガルズの元RBコーリー・ディロンに破られるまで、20年以上にわたって保持されていた。現在は、RBエイドリアン・ピーターソンがバイキングスの一員として挑んだ2007年のサンディエゴ・チャージャーズ(現ロサンゼルス・チャージャーズ)戦で記録した296ランヤードがあらゆるポジションのシングルゲームの記録として最多となっている。

フィールズがドルフィンズ戦で見せた最新のパフォーマンスは、ここ数十年間のリーグのQB革命に乗り遅れていたベアーズにとって、限りなく有望なものであったと言えよう。結果的に試合には敗れたものの、ヘッドコーチ(HC)マット・エバーフラスはフィールズの継続的な成長がシカゴにとっていかに重要であるかを認識しているようだ。

試合後、エバーフラスHCは「明らかに、今日はジャスティン・フィールズとフランチャイズにとって大きな一歩となった」と述べている。

【RA】