ニュース

プレーを読んだシャキール・レナード、C.J.モズリーに触れ「何とかして阻止したい」とペイトリオッツHCベリチック

2022年11月09日(水) 11:38


ニューイングランド・ペイトリオッツのヘッドコーチ(HC)ビル・ベリチック【AP Photo/Kirk Irwin】

クオーターバック(QB)のポジションに関連して、ニューイングランド・ペイトリオッツの攻撃陣には多くの不安がある。同様に、対戦相手の守備陣に次の作戦が漏れているのではないかという心配もある。

ペイトリオッツはシーズン第9週にインディアナポリス・コルツとの試合を支配し、26対3で勝利したものの、攻撃は止まりかけており、ペイトリオッツの選手らは自分たちのプレーをコルツのラインバッカー(LB)シャキール・レナードが叫んでいるのが聞こえたと話している。

ヘッドコーチ(HC)のビル・ベリチックはこの点に注目しており、少なくともニューヨーク・ジェッツに勝利したシーズン第8週の試合までさかのぼる問題になっている。

チームによれば、ベリチックは現地8日(火)に「われわれはどうにかしてそれを阻止したい。レナードは2つか3つのプレーで非常にうまく対応していたし、これらのプレーでわれわれを止めた。(C.J.)モズリーは数週間前のジェッツの試合でそれらの情報を得ていたようだ」と話したという。

獲得ヤード数リーグ26位のペイトリオッツ攻撃陣のプレーコールは、シーズン開幕に向けて謎に包まれていたが、今では定型化しているように思える。

ベリチックは前進するためにはさらにバランスを取る必要があると認めながらも、予測が可能になっているマット・パトリシアのプレー選択については特別に指摘しなかった。

「モズリーはほとんどハドルでプレーを聞いていたように見えた。彼はそこで聞いたことにすぐに対応したんだ」と言うベリチックはさらにこう続けている。

「レナードも何度かそういうことがあった。だから、それはわれわれが与えていた情報であろうと、彼が重要だと考えた要素に基づいて単に予測したものであろうと、どうにかしてそれを防がなければならない。レナードのプレーは間違いなくわれわれのコールを予測していたし、モズリーにも何度かそういうプレーがあった。それらは優れたディフェンス選手のプレーだ。彼らは物事を予測し、時には何が起こるかを読み取ることができる。いつも正しいとは限らないが、時には成功する。彼らは確かにわれわれの攻撃を悪く見せることができるが、われわれ攻撃陣としては常にバランスを取りたいし、彼らに対してほめ言葉が出ないように、情報を与えないようにしたい」とコメントした。

プロボウル3回、オールプロ3回選出のレナードとプロボウル4回選出のモズリーの洞察力が称賛すべきものであるのは確かだが、彼らの予測能力はともかく、これは明らかにベリチックとそのスタッフらがバイウィーク中に対応するべき問題になっている。

クオーターバックのマック・ジョーンズは元攻撃コーディネーター(OC)のジョシュ・マクダニエルズの下での印象的なルーキーショーの後、2年目に激しく苦労している。ペイトリオッツは2連勝しているものの、勝利に最も貢献しているのは守備陣だ。ここ最近の2勝において、攻撃陣はわずか2つのタッチダウンしか決めておらず、1試合平均で15ファーストダウン、245.5ヤード獲得という残念な数字に終わっている。

ペイトリオッツ攻撃陣のプレーコールや苦戦は、予測可能なものになっているのだ。

ベリチックは「これは一種のゲーム中のゲームなんだ。選手やチームが一つのことを止めているのが明らかなとき、それを補うことのできる補完的なものを持っているならば、相殺することができる。だから、われわれは現在の状況を受けて、相手選手がプレーの内容を知っていると考えたり、相手ディフェンスがあるプレーはするが別のプレーは想定していなかったりというような状況を利用することができるんだ。そのバランスをとる必要がある。私にはそう見えている」と話した。

【AK】