ニュース

ランゲームこそが「このチームのすべて」とレイブンズRBドレイク

2022年11月09日(水) 11:43


ボルティモア・レイブンズのケンヤン・ドレイク【AP Photo/Butch Dill】

現地7日(月)夜、ボルティモア・レイブンズのオフェンスはランゲームでニューオーリンズ・セインツを打ちのめした。敵地で開催されて27対13で勝利したその試合で、レイブンズは188ランヤードを獲得。その中で特に活躍したランニングバック(RB)ケンヤン・ドレイクは、キャリー24回でゲームハイとなる93ヤードをマークした他、タッチダウン2回も決めている。

『Associated Press(AP通信)』によると、ドレイクは「人間の意志は限られた量しか受け止められない。ただひたすらドキドキしていた。4クオーターのフットボールで相手を消耗させ、ボロボロにする――それこそがこのチームのすべてだ」と語ったという。

クオーターバック(QB)ラマー・ジャクソンの成績はパス22中12回成功、133ヤード、タッチダウン1回にとどまっている。パスゲームが好まれるリーグにおいて、最も好成績を収めたパスキャッチャーの記録が24レシーブヤードというのは、オフェンスのパフォーマンスが悲惨だったと考えられるかもしれない。

しかし、レイブンズの場合はそうではない。

ジャクソンが何度か投球を失敗していたにもかかわらず、レイブンズがこの試合でスリーアンドアウトになったのはわずか1回で、第1ダウンを23回(ラッシングで14回)獲得している。また、一貫してセインツを圧倒していた。レイブンズはランアテンプト40回で188ヤード、アテンプト平均4.7ヤードをマーク。その上でドレイクがタッチダウンラン2回を決めたのだ。

ドレイクは「もし立ち向かえるなら健闘を祈るけど、大半の場合は俺たちがその戦いに勝つことになるぜ」とコメントしている。

トップターゲットの2人を欠いている中、ジャクソンはうまくパスプレーを展開させられなかった。それでも、MVPに選ばれた経歴を持つジャクソンは、キャリー11回で82ヤードを記録するなど、ランで結果を残している。

パスゲームが爆発的ではないときでさえも、ジャクソンが違いを生み出せる選手であることを分かっているヘッドコーチ(HC)ジョン・ハーボーは次のように述べた。

「それを当たり前だとは思っていない。何度も“ワオ”と言ったと思う。ラマーは違う次元でプレーしている。パスのスタッツだけを見ていてはだめだ」

パスゲームの問題はレイブンズがさらに爆発的なオフェンスに直面したときに障害になる可能性があるが、すぐにはそうならないだろう。レイブンズが現時点で勝率.500以上のチームと対戦する予定はシーズン第18週のシンシナティ・ベンガルズ戦までない。カロライナ・パンサーズやジャクソンビル・ジャガーズ、デンバー・ブロンコス、ピッツバーグ・スティーラーズ、クリーブランド・ブラウンズ、アトランタ・ファルコンズのオフェンスは確かに脅威ではないだろう。

タイトエンド(TE)マーク・アンドリュースが健康を取り戻すことを願いつつ、ジャクソンがレシーバー陣と安定した関係を築いている間、レイブンズには欠点を解消するための時間がある。そうしている間に、レイブンズはランゲームとディフェンスで欠点をカバーできることを月曜日に示したのだ。

【RA】