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選手とチームを思う気持ちからオファーを受け入れたとコルツ暫定HCサタデー

2022年11月10日(木) 11:12


インディアナポリス・コルツのジェフ・サタデー暫定HC【AP Photo/Darron Cummings】

インディアナポリス・コルツの暫定ヘッドコーチ(HC)に就任したジェフ・サタデーの新たな任務は、現地9日(水)に行われたチームとの最初のミーティングで始まった。

「うまくいったと思っている」と記者たちにコメントしたサタデーはこう続けた。「選手や関係者に会えて良かった。自分がどういう人間かを知ってもらおうと思ったんだ。私が彼らに何を期待し、そして彼らは私に何を期待していいのかを話した。その点では非常にうまくいったと思っている。とにかく、彼らの信頼を得る必要がある――それは間違いない――その重要性を否定するつもりはない。それには時間がかかる。1回のミーティングで達成できるものではない」

サタデーはコルツのコーチとしてまだ実際の練習を指揮したことがない中、就任を発表するために月曜日の夜に長い記者会見に出席。それにとどまらず、水曜日にもメディアの前に姿を現したサタデーは、その大半をどうやってこの仕事を得たかを説明するのに費やしている。

サタデーによれば、コルツのオーナーであるジム・アーセイが最初に電話をかけてきたのはフランク・ライク率いるチームが日曜日のニューイングランド・ペイトリオッツ戦で負けている最中だったという。しかしながら、その時に暫定ヘッドコーチの話はなかったとサタデーは強調した。

これまで報酬を受けてコルツのコンサルタントを務めていたサタデーは、「彼はただ動揺していた」と述べている。「一体何が起きているんだと聞かれて、フランクとは関係のない話だった」

サタデーは日曜日の深夜にアーセイからコーチのオファーを受けたと言い、そこからの展開は 「めまぐるしかった」と話している。

「要はこういうことだ。私は人としての自分に満足している。リーダーシップもあると思っている。フットボールのゲームはよく知っているし、情熱もある。他の人と比べて資格があるかどうかは心配していない。私は14年間もロッカールームで過ごしてきたんだ。プレーオフも12回経験している。私と一緒にプレーした選手のうち5人は殿堂入りを果たしている。偉大であるとはどういうことか、知らないとでも思っているのか? 選手やスタッフがどうやって準備し、コーチやGMがどういう仕事をしているかを知らないとでも? 私はスーパーボウルに2度出場して、そのうちの1回は優勝している。つまるところ、誰にだっていい仕事ができる保証はない。私はこの仕事に向いていないかもしれない。8試合が終わった頃には“もうこりごりだ。私には無理だった”と言っているかもしれないし、はたまたすごくうまくやれるかもしれない。そんなことはまったく分からない。ただ一つ言えるのは、私は絶対に引き下がらないということだ」

「人生が冒険でないなら、それは私のためのものではない。この仕事をやる覚悟はできている。挑戦は真正面から受けて立つタイプなんだ。まあ、好きなように言ってもらって構わないさ。むしろそういうことに感謝している。ただ、一つ言っておくと、最初に話があった時に“(ルーニー)ルールに従わなければならないから、シーズンの終わりには何も約束できない”と言われたけど、私はそれでも問題ない、やってみようと思ったんだ。恐れはない。私がまったく使い物にならなくて、アーセイ氏に“君には礼を言う。代わりを務めてくれてありがとう。良くやってくれた”と言われたとしても、この機会をもらえたことに感謝している」

サタデーは水曜日に、『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロが報じた通り、今後はパークス・フレイジャーが実際に攻撃面でのプレーコールを行うことを認めている。コルツのパスゲームスペシャリスト兼アシスタントクオーターバックコーチを務めてきたフレイジャーは、その若いキャリアで初めてプレーコールを行うことになる。

「適切なプレーをコールできるよう、われわれ全員がパークスを助けていく」とサタデーは述べた。

コルツは2022年シーズンを立て直すべく、途方もない手段に出ている。落胆の2021年を終えた後、コルツのロースターは改善されていた。しかし、オフシーズンにトレードで獲得したクオーターバック(QB)マット・ライアンはベンチに下げられ、若手攻撃コーディネーターが解雇された上に、ライクの解任に行きついている。今抱える才能をまとめて今後の発展が可能なチームへと築き上げる仕事は、コルツのリング・オブ・オナーに名前を連ねる新人コーチに託された。

その仕事を受け入れた理由を尋ねられたサタデーは、情熱をもって思いを述べた。そのパッションこそが、アーセイオーナーがコルツを守ろうとする上で念頭にあったものなのかもしれない。

「なぜなら、大事に思っているからだ。今朝、皆に話した。私は選手たちのことを大事に思っていて、彼らの家族のことを気にかけている。私は彼らの側にいたんだ。(敗北は)最悪だ」と言うサタデーはこう続けた。

「彼らは私の仲間だ。大人になってからの私の人生はここで紡がれた。妻と私はここで子どもを育てた。そういうことが私にとっては大切で、この組織はものすごく大事だし、地域の人たちが大切だ。誰もが、軽薄な感じに思っているんだろうが、違う。自分にできることであれば、何でも気にかけている。彼が“助けてくれないか?”と言った。もちろん助けるさ」

3勝5敗1分のコルツは今週の日曜日に相手の本拠で2勝6敗のラスベガス・レイダースと対戦する。

【R/A】