クオーターバック（QB）ジョシュ・アレンが肘の捻挫に見舞われたことより、バッファロー・ビルズのシーズン第10週に向けての見通しがさらに不透明になっている。

現地9日（水）、ビルズのヘッドコーチ（HC）ショーン・マクダーモットはアレンについて日毎の経過観察をしていると報道陣に明かしたものの、それ以上は詳しく話していない。

マクダーモットHCは「日毎の観察をしている。次に聞きたいのは彼が試合に出場するのかどうかだろう？　それはいずれ分かることだ」と述べている。

マクダーモットHCはアレンが水曜日の練習に参加しないことになっていると伝えた後、クオーターバックに関する話をそこで打ち切った。

「医学的な報告はしない。ジョシュに関するどんな質問にも、これ以上は答えない」とマクダーモットHCは強調している。

『NFL Network（NFLネットワーク）』のマイク・ガラフォロによると、アレンは日曜日に実施されるミネソタ・バイキングス戦に出場できるという自信をチームメイトに対して見せているとのこと。とはいえ、それは現時点でまったく保証されていないことだろう。

マクダーモットHCは「ジョシュのことを知っているだろう？」と修辞的に問いかけ、「彼はコンペティティブだ。プレーするのも試合に出るのも大好きだ。どうなるか様子を見ていこう」と続けた。

アレンがバイキングス戦に出場できない場合、ベテランバックアップQBケイス・キーナムが代わりに先発を務める予定だ。そうなれば、キーナムはかつて所属し、2017年シーズンにはNFC（ナショナル・フットボール・カンファレンス）チャンピオンシップゲーム出場に導いたチームと対戦することになる。ビルズがオフシーズンにクリーブランド・ブラウンズとのトレードでキーナムを獲得したのは、こういう事態を想定してのことだ。また、デュアルスレットの先発QBアレンとは異なるスタイルではあるが、経験豊富なシグナルコーラーはオフェンスの指揮を執ることができるとビルズは分かっている。

マクダーモットHCはキーナムについて「これはケイスがうちで過ごす初日でもなければ、彼の今の役割あるいはこれから担う可能性がある役割という面で、このプロセスがケイスにとって初めてなわけでもない」と語った。「つまり、彼は以前にこういう状況を経験している。私たちはケイスと（3番手のQB）マット・バークリーのことを心から信頼しているし、今分かっていることに基づいてゲームプランを形成している」

キーナムは今季、テネシー・タイタンズ戦とピッツバーグ・スティーラーズ戦の2試合に出場しており、どちらも勝利が確定している状況でアレンと交代した。日曜日までにアレンの状態が改善されなければ、キーナムはディビジョンリーダー同士の期待度の高い試合で、ビルズの一員として初めて先発を務めることになる。

【RA】