カウボーイズLBパーソンズらがWRベッカムにラブコール
2022年11月10日(木) 14:24長くロサンゼルス・ラムズ復帰が想定されていたオデル・ベッカムだが、他のチームから目立った候補が一つ出てきた。ダラス・カウボーイズだ。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートとマイク・ガラフォロは現地6日(日)、カウボーイズがベッカムにレーダーを向けており、ベッカムの復帰準備が整ってチームを選ぶ段階になったときに、その候補の一つに入るだろうと報じていた。カウボーイズオーナーのジェリー・ジョーンズは火曜日にこの説に燃料を投下し、ラジオ番組で「彼がカウボーイズのスター(マーク)がついたヘルメットをかぶったら、かなり似合うのではないか」と話している。
ジョーンズの元に集っている選手たちもこのコメントを耳にし、ベッカム獲得を支持する態度を示している。
『Fort Worth Star-Telegram(フォートワース・スター・テレグラム)』のクラレンス・ヒルJr.によれば、ラインバッカー(LB)マイカ・パーソンズは「俺たちなら彼を活かせる」と話したという。
「彼は素晴らしい選手だと思う。彼ならこのオフェンスを広げてくれるだろう。彼についてはいろいろな批判やくだらないことが言われているが、彼こそチームにいてほしい男だ。彼はチームに本当の価値を加えられるし、俺たちがやりたいことの力になれる」とパーソンズは続けた。
ベッカムが2020年にトータル154ヤード、タッチダウン3回というパフォーマンスでカウボーイズをずたずたにしたのをその目で見たランニングバック(RB)エゼキエル・エリオットも、シンプルにこう話している。
「俺たちは彼が欲しい。OBJに来てほしいんだ」
2021年のレギュラーシーズン中にクリーブランド・ブラウンズからリリースされたベッカムは、すでにラムズで自分の役割を果たしていた。ベッカムは負傷したロバート・ウッズに代わってラムズ攻撃陣で頭角を現し、8試合でキャッチ27回、305ヤード、タッチダウン5回をマーク。プレーオフではキャッチ21回、288ヤード、タッチダウン2回を記録しており、タッチダウンのうちの一つはラムズが制した第56回スーパーボウルを、ACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)の負傷によって戦線を離脱するまでに決めたものだ。
2月初めの負傷は、ベッカムが少なくとも2022年シーズンの前半を失うことを意味した。それでも、チームからの注目は集まっている。ケガをしてもなお、ベッカムは注目すべき選手であり、その復帰が近づいてきた今、その行き先にかんするうわさは日々ヒートアップしている。
カウボーイズはリーグのトレード期限である11月1日までにさかんに電話をかけ、クオーターバック(QB)ダック・プレスコットのパスキャッチャーを補強しようとしていた。しかし、どの話し合いもトレードの実現には至っていない。ベッカム獲得に成功すれば、カウボーイズはより賢明な選択をしたことになるだろう。
パーソンズはベッカムに触れつつ「マーケットにいる選手がプレーしたいとか、試合に勝ちたいとか話しているとすれば、俺もそうさ。俺はあんたと同じくらい、ものすごく勝ちたい。試合に勝ちたいなら、ここに来て勝とうぜ。あんたが出たいあのボウルにたどりつくのを手伝ってくれ。俺はそれが欲しいんだ」とコメントした。
6勝2敗のカウボーイズはNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)東地区の王冠を8勝0敗のフィラデルフィア・イーグルスと競っている。ディビジョン内では遅れを取っているものの、カウボーイズはNFCチームの中では上位につけており、減速する素振りもない。
ベッカムが加われば、カウボーイズがイーグルスに追いつくための良いブースターになるだろう。
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