練習復帰に近づくチャージャーズDEジョーイ・ボサ、兄弟対決なるか
2022年11月11日(金) 09:08来る13日(日)、サンタクララで歴史的な一戦が行われるかもしれない。史上初のボサ・ボウルだ。
それは当然、ロサンゼルス・チャージャーズのディフェンシブエンド(DE)ジョーイ・ボサがサンフランシスコ・49ers、ならびに弟ニックと戦えるだけの健康状態を整えていることが条件となる。
9月に鼠径(そけい)部のケガで手術を受け、故障者リザーブに置かれているジョーイ・ボサが、初めての弟との対戦に向けて練習復帰に近づいている。
チャージャーズのヘッドコーチ(HC)であるブランドン・ステイリーは水曜日に、「彼がこのビルに戻っていることは知っている」と話した。
「彼に会えてうれしい。まだ練習のために来ているわけではない。彼が練習に復帰したらそのことをお知らせする。彼は好調だ。練習の部分では大分近づいていると思うが、正確にいつになるかは分からない」
2016年NFLドラフトの全体3位で指名された4度のプロボウラーでもあるジョーイは、シーズン第3週のジャクソンビル・ジャガーズ戦以来、戦線を離脱している。
一方、2019年NFLドラフト全体2位指名選手であるニック・ボサは2度のプロボウラーであり、49ersでの7試合でサック8.5回を記録した。
初のボサ兄弟対決が実現するためには、ジョーイがアクテイブに復帰しなければならない。『NFL Research(NFLリサーチ)』によれば、2人のいずれかがサック0.5回をマークすれば、ボサ家――兄弟と父ジョン――はNFLの歴史上、サック100回を達成した6つ目の家族になる(1982年にサックが公式記録となって以来)という。他にサックを3ケタにのせたファミリーとしてはワット家(J.J.とT.J.)、マシューズ家(クレイSr.、クレイ、ケイシー)、ロング家(ハウィー、クリス)、ランドル家(ジョン、エルビン)、ジョーンズ家(アーサー、チャンドラー)がいる。
ジョーイ・ボサの復帰はAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)西地区の競争とプレーオフ争いに踏みとどまろうとする5勝3敗のチャージャーズが長く心待ちにしていたことだ。ジョーイ本人にとっては、4勝4敗の49ersに所属する弟との対戦でそれが実現すれば、さらに特別なことになるだろう。
「彼がそこに出て戦い、われわれのチームに勝利のチャンスを与えたがっているのは分かっている」と言うステイリーHCは、さらにこう続けた。
「そこには兄弟愛もある。“弟と対戦して、世界に俺が最高の選手の一人だと示したい”というね。彼に再びその機会が与えられればいいんだが。クールな物語だと思う。彼らは2人とも、素晴らしいキャリアを歩んでいる」
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