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TEピッツに“より多くの機会”を与えたいファルコンズQBマリオタ

2022年11月11日(金) 10:35

マーカス・マリオタ【AP Photo/John Munson】

ルーキーシーズンに歴史的な成績を収めたアトランタ・ファルコンズのタイトエンド(TE)カイル・ピッツが、2年目のシーズンも輝かしい成績を残すのは確実だと思われていた。

しかし、現実はそうなっていない。ピッツの成績は、特にファルコンズファンやファンタジーフットボールのプレーヤーから寄せられていた期待に反して、精彩を欠くものとなっている。

一方で、クオーターバック(QB)マーカス・マリオタは今後、ピッツの生産性を向上させられると信じているようだ。

マリオタは今週、現地10日(木)夜に『Prime Video(プライム・ビデオ)』で放送されるサーズデーナイトフットボールを控える中で「何よりもまず、俺はカイルにボールを持つ機会をもっと与えられるはずだ」と報道陣に話している。「俺はボールを出すとき、ちょっと安全な方に逃げすぎているというか、ちょっと保守的になりすぎているときがある。だから、彼にボールを取るチャンスを与えるつもり。そうすれば、彼が目標数値に達成する助けにもなると思う」

新人時代、QBマット・ライアンが指揮を執る中でプレーしていたピッツは、1,000レシーブヤード以上を記録した。ピッツ以外に新人タイトエンドとして1シーズンで1,000ヤード超えを達成したのは殿堂入りしている元TEマイク・ディトカだけだ。ピッツはターゲット110回でキャッチ68回、1,026ヤード、タッチダウン1回でルーキーシーズンを締めくくっている。

ピッツは2年目にタッチダウン数だけ2倍に増やしているが、それ以外の記録は期待されていた水準を下回っている状況だ。

ドラフト全体4位指名を受けたピッツは今季、ターゲット46回中キャッチ23回で285ヤードという記録にとどまっている。それに比べ、昨季のこの時期はすでにキャッチ36回、546ヤードを獲得していた。

シーズン第9週に20対17で敗れたロサンゼルス・チャージャーズ戦は、何が問題なのかを明確に示すものだったと言える。ピッツはキャッチ2回で27ヤードをマークしたが、ターゲットにされた数は7回だった。つまり、ピッツとマリオタは明らかに連携がとれていない。マリオタがタッチダウンに結びつくかと思われたディープボールをピッツに投げ損ねたことは最も顕著な例だったかもしれない。

また、2022年シーズンのファルコンズがランゲームを重視するチームになっているという点も挙げられる。実際のところ、ファルコンズは試合平均ランヤードでNFL内4位だ。マリオタが走れるクオーターバックであるだけではなく、ランニングバック(RB)コーダレル・パターソンが復帰を果たし、RBタイラー・オールゲイエが驚くべき活躍を遂げている。

ピッツにとって、シーズン第8週のカロライナ・パンサーズ戦が今季最高の試合だったことは間違いない。ピッツはパンサーズに勝利したその試合でキャッチ5回、80ヤード、タッチダウン1回をマーク。確かにパンサーズはパスディフェンスで21位だが、ランディフェンスでも28位につけていた。

今週はマリオタがピッツにボールを届けるために、より良い仕事をすることに集中するのだろうか? 木曜夜に行われている試合がその答えになるだろう。

【RA】