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バイウイーク中にRBバークリーと長期契約の交渉をしていたジャイアンツ

2022年11月14日(月) 14:51

ニューヨーク・ジャイアンツのセイクワン・バークリー【Cooper Neill via AP】

情報筋の話によれば、ニューヨーク・ジャイアンツはバイウイークの間に、スターランニングバック(RB)セイクワン・バークリーを数年間にわたって確保することを中心とした長期契約の延長交渉を行なっていたという。契約は実現しなかったものの、これは最も高いパフォーマンスを発揮している選手の1人に対するチームのコミットメントの表れだったと言える。

ジェネラルマネジャー(GM)ジョー・シェーンは現地2日(水)に報道陣に対し、シーズン中に選手の契約を延長するとしたら、実行に移すのはバイウイークの間だけだと述べていた。

シェーンGMはそのとき、「そうしたら、たぶんその先は何もしないと思う。選手や組織の気をそらすようなことはしたくない」と話している。

情報筋によると、ジャイアンツは実際、バークリーと延長交渉を行なっていたという。かつてドラフトで全体2位指名を受けたバークリーは、リーグで最も高額な報酬を得るRBになることを望んでおり、チームはその実現に向けて動いていたのだ。

それを受けて、バークリーが来年3月にフランチャイズタグをつけられる可能性が出てきている。現在、ルーキー契約の最終年を迎えているバークリーは、5年目オプションで721万7,000ドル(約10億0,417万円)を受け取る予定だ。タグは1人にしかつけられないが、クオーターバック(QB)ダニエル・ジョーンズも契約の最終年を迎えていることから、ジャイアンツのオフシーズンの動向は興味深いものとなっている。

ジョーンズはキャリア最高のシーズンを送るペースで活躍し、ジャイアンツを見事に7勝2敗という成績に導いてきた。また、バークリーもこれまでにキャリー198回で931ヤード、タッチダウン6回と素晴らしい記録を残している。このように2人が活躍しているおかげで、チームは決断を下さなければならなくなっており、それは最良のシナリオだと言えよう。

ジャイアンツは多才なセーフティ(S)ジュリアン・ラブとも長期契約の延長交渉をしていたが、これもオフシーズンまで保留されることになったと情報筋は明かしている。

バークリーにとって、RB市場は魅力的なものになるだろう。バークリーの陣営は彼のことをサンフランシスコ・49ersのRBクリスチャン・マカフリーに匹敵する存在だと見ている。マカフリーはレシーブとランの両方で1,000ヤード超えを達成したシーズンの後、2020年4月に4年6,400万ドル(約88億9,318万円)の契約を結び、NFLで最も高額の報酬が支払われるランニングバックとなった。バークリーの代理人は、マカフリーが稼ぐ金額に近い報酬を望んでいるのだ。

一方、5シーズン目に996ヤード以上を記録することを目指しているクリーブランド・ブラウンズのRBニック・チャッブの年俸は、1,200万ドル(約16億6,757万円)強となっている。ミネソタ・バイキングスのRBダルヴィン・クックやテネシー・タイタンズのRBデリック・ヘンリーの年俸は2人とも1,200万ドルから1,400万ドル(約19億4,626万円)の間だ。また、ダラス・カウボーイズのRBエゼキエル・エリオットは契約金に基づいて1年あたり1,500万ドル(約20億8,563万円)を受け取ることになっている。

しかし、これらの取引は数年前、サラリーキャップが今よりも格段に低い時期に行われ、そのうちのいくつかはパンデミックの最中に行われた。サラリーキャップは今後、上がっていく一方のはずだ。

ジャイアンツがバークリーにタグを2回つけるとすれば、2年で2,700万ドル(約37億5,413万円)程度になる可能性が高い。いずれにせよ、数カ月間でこの件について話し合う時間はたっぷりあるだろう。

今は再びフィールドに焦点が移されている。

【RA】