QBスミスの契約延長を望むシーホークス、シーズン終了後に交渉か
2022年11月14日(月) 15:09シアトル・シーホークスは2022年の良い雰囲気が来年も続くことを望んでいる。
現地13日(日)、MVP候補に急浮上しているシーホークスの先発クオーターバック(QB)ジーノ・スミスは、チームを率いてドイツでタンパベイ・バッカニアーズとの対戦に挑んだ。情報筋の話によると、シーホークスはスミスが今後も先発QBを務めることを望んでいるという。
実際、シーホークスはスミスとバックアップQBドリュー・ロックの両方を取り戻したいと考えているようだ。2023年にフリーエージェント(FA)になるスミスに対して、チームはまだ契約延長のオファーを出していない。その交渉はシーズン終了後に行われる見込みだ。
とはいえ、スミスは自分のスター性が本物かつ素晴らしいものであることをチームに納得させるのに十分な働きをしてきた。信じられないことに、スミスはパサーレーティングでカンザスシティ・チーフスのQBパトリック・マホームズやシンシナティ・ベンガルズのQBジョー・バロウを上回る107.2をマークして、NFLで3位につけている。2015年以来、3試合以上に先発していなかった選手の成績として、これは驚くべき数字だと言えよう。今シーズン前に行われたトレーニングキャンプでロックを打ち負かすまで、キャリアを通してバックアップを務めるQBだと見られていたスミスは、パス成功率73.1%をマークしているほか、すでに2,199ヤードを投げている。
QBラッセル・ウィルソンをデンバー・ブロンコスにトレードして以来、実際にシーホークスはオフェンス面で良くなっているのだ。
スミスの自分のプレーに対する淡々とした態度は滑稽なほどだと言える。『NFL Network(NFLネットワーク)』で自分やチームのプレーがどうなるか予想できていたかと質問されたとき、スミスは「傲慢だとか自信過剰だと思われたくないけど、そうだな」と答えた。その後、スミスはチームの労働倫理を称賛し、そのすべてがOTA(チーム合同練習)でどのように始まったかを話している。
ロックとスミスはロッカールームで良好な関係を築いており、居心地の悪い空気になっていてもおかしくない状況で楽しい雰囲気を生み出してきた。今週、ミュンヘンで行われた練習でシーホークスのメンバーが一緒にダンスをして盛り上がっている場面を捉えた映像がインターネット上で拡散されており、そうしたところからも全般的に楽しい雰囲気が漂っていることがうかがえる。
また、チーム内部の人間はヘッドコーチ(HC)ピート・キャロルの最も優れた資質の1つが何かを分かっている。それは選手に自信を持たせ、それをパフォーマンスにつなげられる点だ。チームでは現在、まさにそれが発揮されているようだ。
オフシーズン中、シーホークスについての話題はQB探しに関するものばかりだった。スミスと競争させるためにロックをトレードで獲得したシーホークスだが、決してジミー・ガロポロやベイカー・メイフィールドを獲得しようとはしなかった。彼らは自分たちの意見を曲げなかったのだ。
そして今、スミスの素晴らしいプレーのおかげで、スミス自身とチームの両方が報われようとしている。
【RA】