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イーグルスを打ちのめし、勝利に貢献したコマンダースWRマクローリン

2022年11月16日(水) 14:50


ワシントン・コマンダースのテリー・マクローリン【AP Photo/Chris Szagola】

現地14日(月)に行われた試合で、ワシントン・コマンダースはなんと81回のプレーを展開した。それにより、フィラデルフィア・イーグルスの守備陣を60分間の試合で40分24秒間にわたってフィールドにとどまらせている。とはいえ、ゲームプランはハンドオフあるいはワイドオープンになっているワイドレシーバー(WR)テリー・マクローリンを見つけるかの2択と、予測し得るものだった。

イーグルスはそれを止められなかったのだ。

コマンダースはキャリー49回で152ランヤードを稼ぎ、キャリー平均3.1ヤードをマーク。それはまさに3ヤード獲得を目指して砂ぼこりを上げながらランを実行する昔ながらのパフォーマンスのようだった。その一方で、マクローリンがレシーブでビッグプレーを生み出している。

クオーターバック(QB)タイラー・ハイニケはパスを投げるために後方に下がったとき、毎回マクローリンをターゲットにしているようだった。特に第3ダウンと、その後に強く影響を与えるような場面ではそのようにしていた。マクローリンはこの試合でキャッチ8回を記録し、チームがパスで稼いだ全178ヤードのうち128ヤードを獲得。それには最終的にフィールドゴールに結びついた、素晴らしい41ヤードのロングパスのキャッチも含まれている。

ヘッドコーチ(HC)ロン・リベラは試合後に「テリーはものすごかった」と述べた。「彼のやり方もボールを欲する姿勢も、本当に高く評価している。この夏、契約に合意したときにも言っていたが、これは組織としての決定だった。彼みたいな若者は自分たちのあり方にも影響を与えてくれる」

マクローリンはNFLで最高の若手レシーバーの1人だ。正確なルートランニングでオープンになれるだけではなく、燃えるようなスピードがあり、キャッチ能力に優れ、キャッチした後もうまく相手をかわして追加でヤードを稼ぐことができる。つまり、マクローリンにはあらゆる能力が備わっているのだ。コマンダースがチームとして成功を収めていないことが、マクローリンが上位10位以内に入るレシーバーだと全米から認められることを阻んでいる唯一の要因だと言える。

マクローリンが月曜夜に打ちのめした相手は、無能な守備陣ではなかった。今季、イーグルスとの試合で唯一、80ヤード以上を記録したレシーバーとなったマクローリンは、何度もトップコーナーバック(CB)のダリウス・スレイトンとの競り合いに勝っている。それにより、ベテランCBであるスレイトンの動きが遅く見えた場面もあった。

ハイニケはマクローリンについて「前にも言ったけど、オフシーズンに彼に大金を払ったのは彼がビッグプレーを生み出し続けるという理由があるからだ」と話している。「だから、テリーが1対1で競り合うときは楽しみだ。テリーの1対1を見るたびにワクワクするし、間違いなく勝てると確信している。あいつはずっとそうし続けてきたからな」

マクローリンのここ数週間の活躍ぶりは、ハイニケがこのまま先発を務めるべき大きな理由となっている。今季、ハイニケが先発を務めた試合で、マクローリンは試合平均でターゲット9.0回、キャッチ6.0回、92.5ヤードを記録。一方で、カーソン・ウェンツが司令塔を務めていたときの記録は試合平均でターゲット6.2回、キャッチ3.7回、61.2ヤードだった。

スタッツ面だけではなく、マクローリンは明らかに5勝5敗のコマンダースのリーダー、そして中心的存在になっている。

【RA】