最近の試合で苦戦を強いられているにもかかわらず、ニューオーリンズ・セインツのヘッドコーチ（HC）デニス・アレンは現状を維持しようとしている。

現地16日（水）、アレンHCはクオーターバック（QB）アンディー・ダルトンがシーズン第11週も先発の座にとどまると発表した。

アレンHCはその判断に至った経緯について詳しく説明。その中で、以前に先発を務めており、現在はバックアップとなっているQBジェイミス・ウィンストン（背部）が、練習への参加やダルトンの代役を務めることはできたとしても、2022年シーズン中に再び完全に健康な状態でプレーすることは恐らくできないだろうと述べた。

今シーズン、ダルトンは先発した7試合でわずか2勝と苦戦を強いられている。ここ数週間はさらに調子が悪く、直近2試合ではタッチダウンパス（2回）よりもインターセプト（3回）の数が多くなっていた。

それに応じてチームも低迷しており、5試合前から3試合前にかけては26点、34点、24点を獲得していた一方で、直近の2試合では合計でわずか23点というところまで落ち込んでいる。

アレンHCがダルトンを先発にとどめているため、セインツへの期待は今後も低いままだろう。守備陣から数名の負傷者が出ているだけではなく、ここ数週間はワイドレシーバー（WR）マイケル・トーマスやランニングバック（RB）マーク・イングラムを欠いた状態でプレーしていたセインツ。そうした厳しい状況の中でダルトンの指揮下で全力を尽くそうとしているセインツにとって、事態が急に好転する要素はなさそうだ。

【RA】