リーグの個人行動規範に違反したことによって8月30日から適用される11試合の出場停止処分を科されてから初めて、クリーブランド・ブラウンズのクオーターバック（QB）デショーン・ワトソンが現地16日（水）に練習に戻ってきた。

ブラウンズのヘッドコーチ（HC）であるケビン・ステファンスキーはチームがワトソンとQBジャコビー・ブリセットの間でどう練習のレップスを分けていくかの計画について、詳細を明かしていない。今季これまではブリセットが各試合に先発してきた。

水曜日のウオークスルーが終わった後、ステファンスキーHCは「デショーンは今日練習が可能だ。彼のレップスについて話す気はない。彼がチームメイトと一緒に練習の場にいるのはいいことだろう」と報道陣に話した。

当初科された6試合の出場停止処分に対する上訴があった後にリーグとNFL選手会（NFL）が合意した内容から、ワトソンは今週まで練習することが許可されていなかった。ワトソンは10月1日からチーム施設内で医療スタッフと共に行うリハビリ、フットボールにかかわらないスタッフと会うこと、ミーティングへの出席、特定のコーチと個人的に会うことが許されていた。

8月に6試合の出場停止処分を言い渡した際、懲戒責任者のスー・L・ロビンソンは、20名以上の女性によってマッサージ施術中に性的な不品行におよんだと訴えられているワトソンが「性的暴行、すなわち他の個人に対してその安全と幸福な生活に真の脅威を与える行為、また、NFLの品位を弱体化させ、リスクにさらす行為」にかかわったことが「きわめて多数の証拠」によって示されたと述べていた。

ステファンスキーHCは水曜日にチームがワトソンを練習になじませるための“ハンドブック”などないと認めつつ、ブリセットは日曜日に予定されているバッファロー・ビルズ戦に向けて今も準備中だと話している。

「われわれとしては、自分たちが持てる情報にもとづいて、チームにとって良い決断をしようとしているだけだ」と言うステファンスキーHCはこう続けた。

「繰り返すが、デショーンは練習に戻ってこられる。それが次のステップだ。だから、われわれは彼を練習に出すが、先発するのはジャコビーだ。（ブリセットは）それぞれの週にやっているように、持てる全力を試合に注ごうとしている。彼の練習に関しては変わらない。私の彼との準備は変わらない」

ステファンスキーHCはワトソンが試合復帰に向けて準備するために学ぶ中で、オフシーズンの間にチームと行ってきた作業が活用できると指摘。ワトソンは試合復帰が可能になるシーズン第13週のヒューストン・テキサンズ戦から先発を務めると見られている。

ステファンスキーHCは「彼が行ってきたたくさんのレップスを頼りにできると思う。彼がプレーするときに求められることになるプレーを彼が動かしている映像もある」と述べ、こう続けた。

「しかし、今最も大事なのはバッファローに向けて準備し、ジャコビーがプレーする準備を整えることだ」

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