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WRトニーのトレードに驚きつつも喜びを露わにするチーフスTEケルシー

2022年11月18日(金) 12:26


カンザスシティ・チーフスのトラビス・ケルシー【AP Photo/Reed Hoffmann】

タイトエンド(TE)トラビス・ケルシーはカンザスシティ・チーフスの攻撃陣に新たな武器が加わったことに興奮している。

そのケルシーはニューヨーク・ジャイアンツがどのような経緯でワイドレシーバー(WR)カダリウス・トニーを手放したのかについて、ただただ混乱しているようだ。

ケルシーはポッドキャスト『New Heights w/ Jason & Travis Kelce(ニュー・ハイツ・ウィズ・ジェイソン&トラビス・ケルシー)』で「彼がどうやってあそこから出てきたのか分からない。単純に理解できない。ちょっとも理解できないね」と話している。

「向こうで何が起こったのかなんて知りたくもない。俺はただ、(チーフスのジェネラルマネジャー/GM)ブレット・ヴィーチが信じられないほど才能のある選手をうちに迎え入れる方法をまたもや見つけてくれたことがうれしい」

2021年NFLドラフト全体20位指名を受けたトニーだが、ジャイアンツで過ごした1年余りはケガに悩まされていただけではなく、出場機会の乏しさや成績の不振が疑問視されていた。出場可能な24試合のうち、わずか12試合しか出場できなかったトニーは、これまでに5試合しか先発していない。

ジャイアンツ時代の成績は通算でキャッチ41回、420ヤードにとどまっていたトニーだが、チーフスに移ってから出場した2回目の試合でキャリア初となるタッチダウンを決め、ゲームに変化をもたらす能力を持っていることを周囲に再認識させた。

シーズン第10週に行われたジャクソンビル・ジャガーズ戦で、トニーはキャッチ4回で57ヤード、タッチダウンキャッチ1回、キャリー2回で33ヤード、パントリターン2回で11ヤードを記録。トレード期限の前に2023年3巡目補償ドラフト指名権および2023年6巡目指名権と引き換えにトニーを獲得したチーフスは、早くもその恩恵を得ている。

ケルシーは「ああいうトレードをされると、何かしら見るべき点があると思うもんだ。彼はうちに来てから、こいつは頭がいいとかものすごい運動神経がいいとか、自信たっぷりだとかそういうふうに見られている」と語った。

ジャイアンツの元GMデーブ・ジェトルマンによってドラフト指名されたトニーは、当時のヘッドコーチ(HC)ジョー・ジャッジの指揮下では決してチームにフィットしているように見えなかった。そして、ジョー・シェーンGMとブライアン・ダボールHCによる新体制の下で、トニーのビッグブルーでの時間は終了している。

チーフスで再出発を果たしたトニーに今後、何が待ち受けているかはシーズン第10週に垣間見ることができた。次に控えているのは日曜夜に実施されるロサンゼルス・チャージャーズ戦だ。

ケルシーがトニーの今後がどうなるかを見たいと熱望しているのは間違いない。しかし、23歳のワイドアウトがチーフスにもたらしたものにすでに熱狂しているケルシーは次のように強調している。

「自信があるということは、外の状況を理解しているということだ。物事を見て、どう攻めるかを分かっている。それはつまり、彼は賢い選手であり、賢い人間だということだ。彼はただ素晴らしいチームメイトだ」

【RA】