シーズン記録更新の可能性を秘めるスターたち
2022年11月18日(金) 13:47シーズン第9週のマイアミ・ドルフィンズ戦で決めた61ヤードのタッチダウンランが象徴するシーズン半ばのセンセーションによって、シカゴ・ベアーズのクオーターバック(QB)
ジャスティン・フィールズが歴史に足跡を残している。
この試合でQB記録となる178ラッシングヤードをマークしたフィールズの勢いが衰えなければ、シーズンが終わったときにはまた別の記録を更新しているだろう。
『NFL Research(NFLリサーチ)』によれば、フィールズは2022年にシーズン記録を塗り替えそうなスタープレーヤーたちの一人だという。フィールズに加えカンザスシティ・チーフスのQBパトリック・マホームズ、バッファロー・ビルズのQBジョシュ・アレン、ロサンゼルス・チャージャーズのQBジャスティン・ハーバート、ミネソタ・バイキングスのワイドレシーバー(WR)ジャスティン・ジェファーソン、ロサンゼルス・チャージャーズのランニングバック(RB)オースチン・エイケラーが、シーズン末に新たなレコードホルダーになっている可能性がある。
選手 | 対象となるシーズン記録 | 期待値 | 現保持者 |
P.マホームズ | 最多パスヤード | 5,545ヤード | P.マニング(5,477ヤード) |
J.ジェファーソン | 最多レシービングヤード | 2,002ヤード | C.ジョンソン(1,964ヤード) |
J.フィールズ | 最多QBランヤード | 1,273ヤード | L.ジャクソン(1,206ヤード) |
J.アレン | 最多トータル攻撃ヤード | 6,061ヤード | D.ブリーズ(5,562ヤード) |
T.ケルシー | 最多TEレシーブ数 | 119回 | Z.アーツ(116回) |
J.ハーバート | 最多パスアテンプト | 729回 | M.スタッフォード(727回) |
A.エイケラー | 最多RBレシーブ数 | 126回 | C.マカフリー(116回) |
現地20日(日)に予定されているアトランタ・ファルコンズとのロードゲームに臨むフィールズは、ボルティモア・レイブンズのQBラマー・ジャクソンが2019年にマークした1,206ヤードを超える1,273ヤードに達するペースでここまできている。フィールズは今季これまでに749ヤードを走っており、過去2試合で記録した325ラッシングヤードはスーパーボウル時代に入ってからの2試合におけるQB記録となっている。フィールズがこのペースを維持した場合、1972年にボビー・ダグラスがマークしたベアーズQB記録である968ヤードを超え、ジャクソンやマイケル・ビックと並び、1シーズンに1,000ヤード以上を走った数少ないQBになると同時に、ジャクソンが保持するシーズン記録を塗り替えるかもしれない。
ジェファーソンが届きそうなのは初の2,000レシービングヤード超えというマイルストーンだ。これまでに1,600レシービングヤードを積み上げたジェファーソンは、試合あたり117.8ヤードという数字でNFLをリードしている。この勢いがそのままだった場合、シーズン末には2,002ヤードに達している計算だ。そうなれば、デトロイト・ライオンズの伝説的なWRであるカルビン・ジョンソンが2012年に記録した1,964ヤードを超えることになる。
おそらく、更新が期待される中で最も有名なシーズン記録が、2013年にペイトン・マニングがデンバー・ブロンコスで達成した5,477パスヤードだろう。
現時点でリーグトップの2,936ヤードを数えるマホームズは、5,545パスヤード到達が期待されるペースで日曜日に組まれたロサンゼルス・チャージャーズ戦に向かう。4試合連続で300ヤード以上を投げているマホームズは、チーフス対チャージャーズ戦に登場する、記録更新が現実的に狙える4人の選手のうちの一人だ。
マホームズのトップターゲットであるトラビス・ケルシーはこれまでにキャッチ63回をマーク。このままで行けばシーズンが終了したときには119回に達するペースであり、2018年にザック・アーツがフィラデルフィア・イーグルスで記録した116回を3回上回る。
今季にパスアテンプト386回を数えるハーバートはシーズン末までにパス729回が期待される勢いであり、それが実現すれば2017年にデトロイト・ライオンズのQBだったマシュー・スタッフォードがマークした727回を塗り替えることが可能。
ハーバートのパスの多くをキャッチしているのがエイケラーだ。エイケラーは日曜日に向けてこれまでキャッチ67回を記録し、シーズン末までに126回に至るペースに乗せている。それが実現すれば、2019年にクリスチャン・マカフリーがカロライナ・パンサーズでマークした116回を10回も上回ることになる。
ビルズのアレンは陸空両方で輝きを見せてきた。アレンはシーズン末に6,061トータル攻撃ヤードに達している可能性があり、ドリュー・ブリーズが2011年にセインツでマークした5,562ヤードを塗り替えるかもしれない。アレンの現時点のオフェンシブヤードは3,209ヤードだ。
日曜日に彼らがどんなパフォーマンスを見せるかに期待したい。
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